2010年10月13日

アマゾン・ドット・コムの光と影

アマゾン・ドット・コムの光と影

横田増生 情報センター出版局 2005-04-19
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by ヨメレバ

この本は、著者が2003年頃にアマゾンの物流倉庫で半年ほどアルバイトした潜入ルポだ。
もちろん、潜入ルポだけじゃなく、物流企業や業界関係者、金融、小売、などなど各界の事情通に対するインタビューや、資料などから読み取れるアマゾンの内情を分析している。

この本を手にとったきっかけは、タウンワークでまさにこのアマゾンの物流倉庫での求人が掲載されていたのを見つけたから、ネットでどのような職場なのか調べられないかと探していたら、偶然見つけたのがこの本だった。
というか、この本以外に情報が得られなかったという方が正しいかも。

ただ、この本で著者が働いた状況と、現在の求人内容では待遇が違いすぎるんだな。
当時は時給900円で、ずっと変わらないどころか850円に減らされるような時代だったらしい。
現在は時給1050円だし、昇給もあるし、賞与まである!
引き合いに出している「希望格差」とは大分事情が変わっているようだ。
今はどうなっているのかなあ?

商品の説明
日本市場に浸透し、急成長を遂げつつあるアマゾンジャパン。徹底した秘密主義の裏側では、何が進んでいるのか。元物流業界紙編集長の著者が物流センターの作業員として半年間働き、その内部事情をリポートした。

明らかになるのは、見事なまでのアルバイト活用術である。時給900円のアルバイトたちは広大なスペースを走り回り、指示された本を探し出して抜き出す。ノルマは「1分3冊」。毎月、個人の作業データを基にした成績表が作られ、成績が良くないアルバイトは2カ月ごとの契約更新時に契約が打ち切られる。厳しいノルマとコンピューターの監視によって、アルバイトたちが一瞬たりとも気を抜くことがないよう、管理しているのである。

ドライな雇用関係によってコスト管理を徹底する一方で、アマゾンジャパンの注文件数は日々拡大している。バイト仲間から「2003年の売り上げが500億円を超えたらしい」という話を聞いた著者は、関係者への取材などから、この数字がほぼ間違いないことを突き止める。出版社との直接取引を増やそうとしていること、アマゾン限定の商品開発に取り組んでいることなども明らかにし、アマゾンという“黒船”が、静かに、着実に日本の出版業界を変質させていると指摘する。

著者略歴
横田 増生

1965年、福岡県生まれ。関西学院大学を卒業後、予備校講師を経て、米アイオワ大学大学院に留学。ジャーナリズムを専攻する。93年に帰国後、物流業界紙で編集長を務める。2000年、アメリカに対するステレオタイプ的な報道に疑問を持ち、全50州、計150人に及ぶアメリカ人へのインタビューを敢行。 1年半を費やしたその取材成果を、03年『アメリカ「対日感情」紀行』(情報センター出版局・刊)として発表した。ネット全盛の現代において、現場主義を頑なに守る今どき希有なジャーナリスト

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posted by yotu at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生き方暮らし方