2011年04月29日

花物語

気がつけばかなり久しぶりの西尾維新小説となった今作品は、これまでのギャグ路線をかなり抑えめにしたシリアス路線だった。

出会いと別れ
席替えとクラス替え
学習と卒業を繰り返す
何かを得、何かを失い、経験し、忘却し――
そうやって未来の私を作っていく

そんな「青春物語」だったのでした。

これまで登場すればエロギャグのフラグが立った神原駿河の自身の視点から始まり、青春の悩みに葛藤しながらも、新しく懐かしい出会いによって、またひとつ成長していくんだね。

そうそう、気がつけば、この巻の前にまだ読んでいない「物語」シリーズが出ているようだ!早く読みたい黒ハート

内容紹介

悪マーセント趣味で書かれた小説です。――西尾維新

“薬になれなきゃ毒になれ。でなきゃあんたはただの水だ”
阿良々木暦(あららぎこよみ)の卒業後、高校三年生に進級した神原駿河(かんばるするが)。直江津(なおえつ)高校にひとり残された彼女の耳に届いたのは、“願いを必ず叶えてくれる『悪魔様』”の噂だった……。
<物語>は、少しずつ深みへと堕ちていく――
これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!
君を知り、解きはなつための物語。

著者略歴
西尾 維新

1981年生まれ。第23回メフィスト賞受賞作『クビキリサイクル』(講談社ノベルス)などの作品がある

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2011年04月25日

ブラック社員がこんなに!動く 佐川急便の『マネジメント』

読んでいて泣けたマネジメント本は始めてだ!
ノウハウ本というよりは著者が佐川急便に入社して、管理職になって部下の面倒をみるようになってから実践で身に付けたマネジメントの物語を語っているんだけど、その話の単純性から何が必要なことなのかがハッキリとよくわかる!

どんな相手でも、人を人として扱うんだということ。
役職が上がるほどに、自ら積極的に部下とコミュニケーションを取りに行くべきだということ。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」って言葉を引用して使う人は多いけど、実際にこの姿勢を失わずに居続けている人って希少だ。みんな役職者になると、時間と共にふんぞり返るようになってしまう。
しかし、佐川では、自分自身の姿勢が如実に部下の態度や成績という結果として現れ、自分の鼻っ柱を折られてしまう。結果が出なければ降格されるのは当たり前で、何度も出世したり降格したりしながら人間的に磨かれていくことが出来るんだね。

この本を読んでみて、佐川急便で働いてみたい気持ち……40%。
やっぱりこんな体育会系な会社は嫌だ……60%
私は警備業でも配達業でも、自分には向いていないから長く続ける気はないと思っていた仕事では、何故か良い評価を頂いてきたので、自分からは望んではいないけれど、きっとやってみたらうまくハマってしまいそうな気もするのだが……やっぱり自分で望んでいる仕事を目指すのが一番いいのではないかなあと今は思っている。

話が逸れた。何はともあれ、管理職・マネジメントを考えるようになったらこの本を読んでおいて間違いのない一冊だ!特に、うまくいかない閉塞感を味わったことのある人ほど腑に落ちる内容になっていると思う。自分のマネジメントをもう一度見直したい人にはぴったり!

内容紹介
人は心で動く!
リーダー必読、汗と涙の泥臭いマネジメント!
「ゆとり世代」も「ややこしい人材」も「モラトリアム」も…
これがやる気スイッチの入れ方だ!

動かない社員を動かす技術!
今日から即実践できる『マネジメント』!!

ドラッカーは 「敷居が高い」、「思想が古い」、「優等生的すぎる」という方に。
現場意識に基づいた、より実践的で現代的なマネジメント術!
「ゆとり」、「草食」をガンガン動かし、まがった人間もまっすぐにさせる、熱い人材育成論!!

佐川急便での20年間の経験をもとに、
数多くの事例をあげて、人を“心”で動かす方法を紹介。
既存のマネジメント理論がどこか遠く感じられる人への、
現場から構築されたマネジメント術!

【おもな内容】
欲は最大のモチベーション / 「思います」ではダメ
中途採用には罵声を浴びせる / 新卒は我が子のように優しく
履歴書にない真意を聞く / 自分の評価は他人がする
文句があるなら上がってこい / 責任はすべて上から取る
部下がしたことの責任をもつ / 小さな善行を大勢の前で褒める
本気ならケンカだってする / ややこしいヤツが人を救う
殴りかかってくるヤツほど期待 / 結果99はゼロと同じ評価
我流で失敗をさせて屈辱を / なんでも言ってこい!の心構え
問題は早めに取り除いてやる / 見えないところで必死に調べる
コミュニケーションはとりにいく / 「わるいけど」と「ありがとう」
人は“心”で動く / 部下のプライベートを知る
世代間のギャップを埋める / 部下には部下の人生がある
良きライバルと競い合う / おごりが自分を滅ぼす ほか

「ゆとり世代」も「ややこしい人材」も「モラトリアム」も、人は“心”で動く。これが「やる気スイッチ」の入れ方だ。汗と涙の泥臭いマネジメント。

著者について
大重寛

企業研修講師。1967年、大阪市生まれ。
平成元年、佐川急便大阪支社に入社、セールスドライバーとなる。
その年、営業所内での最優秀新人賞獲得。
営業係長時代、組織の売上管理やマネジメントを経験し、
年上で個性の強い先輩たちを部下にもつ。
関西支社の教育担当に任命され、数多くの研修・教育指導を行う。
在職中に携わった研修生は1200名以上。
その後、品質管理課・課長に任命され、
サービス品質優秀コンテストで全国2位(当時334店所中)に押し上げ、
全国品質優秀店に認定。
人間の本質や深層心理に焦点を当て、思考的な独自のマネジメントを構築。
勤続20年を迎えるに当たり、同社を退職。
現在は小規模運送会社を中心にセールスドライバー育成セミナーを、
関西を中心に主任や係長に対しての管理職研修を行っている。

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posted by yotu at 18:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | マネジメント

2011年04月21日

難民探偵

今までの著者の本のようなキャラクターたちが異様にキャラ立った物語とはちょいと異なり、それでも変わったキャラ付けはされているんだけど今までよりは抑えられたキャラたちが、殺人事件の解決に挑む、一風変わった推理小説。

そういえば、今までの作品だって、冷静に考えれば推理小説という部分もしっかりと入っていたよね。ということをふと思い出させてくれる作品でした。

ファンタジーの世界のキャラクターと言うんじゃなくて、出来るだけ現実世界に存在しそうな範囲での西尾維新キャラクターだったね。そういう意味では、やはり新境地を模索して書いたものと言えるのだろうか?

内容紹介
西尾維新が生み出す、新たなスイリ小説登場!

就職浪人×超人気作家×難民探偵=??
就職浪人の窓居証子は、叔父で人気作家の窓居京樹の家へ、やむなく半年の期限でお手伝いとして住み込むことに。
そんなある日、根深陽義なる怪しげな人物の身元引受人をという警察からの連絡が、京樹の携帯に入る!
その一本の電話が、すべての始まりだった!

窓居証子……就職浪人。現在叔父の家に半年を期限のお手伝いとして住み込む。
窓居京樹……超人気作家。引きこもり気味。人に親切にされるのが苦手。
根深陽義……元警視庁刑事。そして現在はネットカフェ住まいの--難民探偵?

ネットカフェ在住の元警視庁警視・根深陽義、就職浪人・窓居証子、人気小説家・窓居京樹が京都で発生した殺人事件の謎に挑む。「戯言シリーズ」「化物語」で人気沸騰中の西尾維新が放つ、怪心の新・スイリ(推理)小説。

著者略歴
西尾 維新

2002年、『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』(講談社ノベルス)にて第23回メフィスト賞を受賞し、デビュー。デビュー作に始まる“戯言シリーズ”は代表シリーズとなる

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2011年04月20日

あの日にかえりたい

この本はもう、そのまま「世にも奇妙な物語」の脚本になっているよね。
初めはよく分からないで読み進めていたんだけど、地震にあった少年の話から重くのしかかってきて、「へび玉」で一度ノックアウトされてしまった。

人は誰も自分が老いていくことを忌避したいと思っているのだろうけれど、
若くしてその生命を断たれてしまった者からすれば、
ただ老いていくということが、どれだけ得難い経験か。

なんて事を小説を読みながら考えてひとつ深呼吸してみたら、
ああ、自分もいつかは死ななきゃならなかったんだって事を急に思い出して、涙がこぼれた。

この本の主人公達は、みんな間接的であれ直接的であれ、自身に死が迫ることによって不思議な体験をして、自分自身を見つめ直す。
このように定期的に死を見つめ直す作業って、今の停滞してしまった自分を超えていくためには、必要な作業なんだよね。


内容紹介

北海道を舞台に、時を超え「あの日」へ帰る人びとの、
小さな奇跡と希望を描く、感動の傑作短編集!

施設で会った80歳の老人は、介護士の卵でボランティアにきた「わたし」だけには心を開いてくれた。彼の嘘のような失敗続きの半生記にただ聞き入る日々。あるとき老人が呟いたひとこと「あの日にかえりたい」の真意とは……!?

戦慄と感動の表題作ほか、いじめられっ子の家出少年と動物園の飼育員のひと夏の交流「真夜中の動物園」、地震に遭った少年が翌日体験した夢のような一日「翔る少年」、高校時代の仲間と15年ぶりの思わぬ再会を描く「へび玉」。落ち目のプロスキーヤーが人生最期の瞬間に見た幻「did not finish」、ハクモクレンの花の下で出会った老女の謎「夜、あるく」。北海道を舞台に、時の残酷さと優しさ、そして、時空を超えた小さな奇跡と一滴の希望を描く、感動の6篇です。

>>『あの日にかえりたい』刊行記念 乾ルカ氏エッセイ 公開中!
http://www.j-n.co.jp/books/topics_inui.html

「できることなら、俺はあの日に帰りたい。帰りたいんだ。帰って女房を…」車いすの老人が語った言葉の真意とは―表題作ほか、時の残酷さと優しさ、そして時空を超えた小さな奇跡と一滴の希望を描く、著者渾身の6篇。

著者略歴
乾 ルカ

1970年札幌市生まれ。2006年、短編「夏光」で第86回オール讀物新人賞を受賞し、翌年同作を収録した短編集『夏光』で単行本デビュー

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2011年04月19日

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

ああ、人間社会とはかくも残酷なものなのか?
そしてまた、希望に溢れたものなのか。

人は「やってもできない」。
能力は開発できない。自己啓発も出来ない。
やればできる、というのは願望に過ぎないのか?
但し、比較優位によってダメ(人間)でも生きていける。

そして「能力主義は道徳的には正しい」。
我々はみんな投資家で資本家で、その区別はもはやない。
ひとの働く価値は「学歴」「資格」「経験(職歴)」の三つで評価できる。

「好きを仕事に」というのは残酷な選択肢。
そこには不都合な真実がいくらでも隠されている。
日本人はアメリカ人よりも個人主義者で、会社が大嫌い。
「返報性」には強力な力がある。
社会的知性を持つ人がマルチにハマる。

僕達が不幸な理由は進化心理学が教えてくれる
エディプスコンプレックスはデタラメ
子どもの成長に親は必要無い

と、目についた見出しを書きだしてみたけど、やっぱり初めの、人は能力を開発できない=「やってもできない」はショックな真実だよね。これには色々な研究者が様々な検証を行って導かれたものらしいんだけど、日本でナポレオン・ヒルの成功プログラムを広めた田中氏の逸話が興味深かった。人は人を変えられないのと同様に、人は自分を変えられない。
ただし、あっさりと自分を洗脳させて不幸になっていくことは出来る。

これらの「残酷」な現実を直視したひとは、「ロングテール」の中で自分の「好き」なジャンルを見つけてビジネスを展開し、雇われることを辞めて生きて行くことで、生き延びることが出来るんだというのが結論かな。

これまでの著者の金融とか経済の話とはまただいぶ違う、労働とか企業とか雇用とか、社会学になりそうな内容を展開して、著者のいつもの結論に導いていくという、面白い内容の本でした!

内容紹介
伽藍(がらん)を捨ててバザールに向かえ!
 恐竜の尻尾のなかに頭を探せ!
ワーキングプア、無縁社会、孤独死、引きこもり、自殺者年間3万人超など、気がつけば世界はとてつもなく残酷。だが、「やればできる」という自己啓発では、この残酷な世界を生き延びることはできない。必要なのは、「やってもできない」という事実を受け入れ、それでも幸福を手に入れる、新しい成功哲学である。
自己啓発の伝道師たちは、「やればできる」とぼくたちを鼓舞する。でもこの本でぼくは、能力は開発できないと主張している。なぜなら、やってもできないから。 人格改造のさまざまなセミナーやプログラムが宣伝されている。でも、これらはたいてい役には立たない。なぜなら、「わたし」は変えられないから。 でも、奇跡が起きないからといって絶望することはない。ありのままの「わたし」でも成功を手にする方法(哲学)がある。 残酷な世界を生き延びるための成功哲学は、次のたった二文に要約できる。 伽藍を捨ててバザールに向かえ。恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。 なんのことかわからない? そのヒミツを知りたいのなら、これからぼくといっしょに進化と幸福をめぐる風変わりな旅に出発しよう。(本書「はじめに」より)

ワーキングプア、無縁社会、孤独死、引きこもり、自殺者年間3万人超など、気がつけば世界はとてつもなく残酷。だが、「やればできる」という自己啓発では、この残酷な世界を生き延びることはできない。必要なのは、「やってもできない」という事実を受け入れ、それでも幸福を手に入れる、新しい成功哲学である。

著者略歴
橘 玲

1959年生まれ。作家。2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎)でデビュー。「新たな資本論の誕生!」と賞された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が、累計30万部のベストセラーになる

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2011年04月16日

マイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びと

読んで字の如く、マイクロトレンドとは「少数派の流行」という事なのだろうけど、著者は、最早「メガトレンド」となるようなものは起きないだろうと予測していて、少数派とはいえ、決して無視することの出来ない数万、数百万人規模でのトレンドが、これからの社会を動かしていくだろうと予見しているんだね。

冒頭の統計から驚くんだけど、性的ストレートで結婚を望んでいる男女では、既に椅子取りゲームで座れない女性のほうが増えてしまっているということ。そして、年上の女性と年下の男性の恋愛もかつて無いほどに増えている。

労働観についても、定年退職後にも高齢で働き続ける人々が増えていたり、自宅で働く人が居れば、片道3時間という超長距離通勤をする人も増えている。理数系にはまだ少数派の女性も、法律など文系職種では成果をあげる多数派となっているし、ガテン系の仕事での活躍も目覚しい。高校生からアイディア勝負でインターネットを利用して起業する十代も増えている。


これらって、日本で言うところの「昭和的な常識観」のようなものが既に完全な時代遅れになっていることを統計的に示しているんだけど、それでも我々って意外と古い時代の常識観に囚われてしまっているところがあるから、だからこういう本を読むとビックリしてしまうんだろうね。

内容紹介
クリントンやトニー・ブレアの参謀となり、ビル・ゲイツが心酔した
全米No.1ポールスターが、マーケティングの真髄を初めて明かす......
アメリカでbuzz wordとなった「microtrends」遂に日本に上陸!
【日本語版は『下流社会』の三浦展による解説&データ付き】

将来が予想通りになることはめったにない。それはほとんどの予測が同じ社会通念によってなされ、世界経済の拡大といった誰の目にも明らかな大きい現象にもとづいているためだ。だが、メガトレンドなどもはや存在しない。さらに掘り下げて見てみれば、容易には見つからないが、実は未来を大きく左右する小さなグループがその目にいくつも飛び込んでくるだろう。現代においては、1%の大きな力を見つけることが、ビジネスや投資、未来予測の成功を約束するのだ。ようこそ、マイクロトレンドの世界へ。
出版社からのコメント
 著者マーク J. ペンは世界有数のマーケッター、ポールスター(世論調査員)。ドラマ「ザ・ホワイトハウス」をご覧になっている方なら、ポールスターが裏舞台で数字に基づいた精緻な分析を行い、政治や経済を動かす様を、マーリー・マトリン扮する美人世論調査員役の活躍でよくご存じのはず。実際著者が、「サッカーママ」という浮動層有権者のマイクロトレンドを見出し、クリントン大統領を再選させた逸話はワシントンでは語りぐさになっています。
 本書は、誰もが知っているような「メガトレンド」ではなく、直感では捉えられないけれども、社会を動かす大きな影響力を持つような小さなトレンドを見つけることこそが、明日の社会やビジネスや投資に戦略を与え、成功に繋がることを、41のマイクロトレンドを紹介して説明しています。
 ニッチともトレンド予測とも違うこの「マイクロトレンド」という考え方を、ぜひご体感下さい!

著者からのコメント
監修:三浦展「本書の読み解き方」から

 本書はひとことで言って、従来の常識の「逆転」をテーマにした本だと言ってもよい。「逆転」した結果、どうなったかというと、たとえば以下のようになる。
 ●ひとは皆結婚する、とは限らない。
 ●夫婦や恋人の年齢は女性の方が年上であることが増えた。
 ●子育て期は50代、60代にまで延長している。
 ●子どもと一緒に買い物に行く父親が増えている。
 ●独身男性よりも独身女性の方が住宅を買う人が多い。
 ●結婚した男女は同居する、とは限らない。
 ●仕事を家でするケースが増えた。
 ●学校に行かない子どもが増えた。
 ●肉体労働をする女性が増えた。
 ●ペットが、人間ではないのに家族と呼ばれるケースが増えた。
 ●定年後も働く高齢者が増えた。
 ●親の介護をする男性が増えた。
 ●質素な暮らしをする男性が増えた。
 ●中流階級は安定した階級ではなくなった。
 ●教育を学校に任せておけなくなった。
これらの常識を逆転させている要因は、
 ◎高齢化
 ◎離婚の増加
 ◎高齢での結婚、再婚、出産の増加
 ◎女性の勢力拡大とジェンダー意識の変容
 ◎情報化による時間や距離の短縮と生活の24時間化
 ◎個人の多様性に対する社会や親の寛容度の上昇
などである──

カバーの折り返し
将来が予想通りになることはめったにない。
それはほとんどの予測が同じ社会通念によってなされ、世界経済の拡大といった誰の目にも明らかな大きな現象にもとづいているためだ。
だが、メガトレンドなどもはや存在しない。
さらに掘り下げて見てみれば、容易には見つからないが、実は未来を大きく左右する小さなグループがその目にいくつも飛び込んでくるだろう。
現代においては、1%の大きな力を見つけることが、ビジネスや投資、未来予測の成功を約束するのだ。
ようこそ、マイクロトレンドの世界へ!

著者について
マーク J.ペン(Mark J. Penn)

アメリカの政治においてもっとも鋭い洞察力を持つ世論調査員として知られ、「ワシントンきってのパワフルな人物」(ワシントンポスト紙)と評される。世界有数のPR企業バーソン・マーステラのCEOと、1975年ハーバード大学在学中に共同設立者として立ち上げたマーケット・リサーチ会社ペン・ショーン&バーランド(PSB)の社長を務め、マイクロソフトなど多くのフォーチュン500企業と、ビル・クリントンやトニーブレアをはじめとする25か国の国家元首のアドバイザーを務めた経験を持つ。

ザレスン,E.キニー
PSB社の上級顧問。1995年から96年までホワイトハウス・フェローとなり、ジャネット・レノ司法長官の顧問を務めたほか、社会の変化について調査する全国的な2つの組織の取締役副社長および社長を務めた経験を持つ。1996年の大統領選挙で、ビル・クリントンとアル・ゴア陣営でマークJ.ペンの同僚となった。2008年のヒラリー・クリントンの選挙キャンペーンでも引き続きマークの同僚として手腕を発揮している

三浦 展
消費社会研究家、マーケティング・アナリスト、カルチャースタディーズ研究所主宰。1958年生まれ

吉田 晋治
翻訳家。1972年生まれ。東京大学理科一類中退。特にコンピュータ分野での翻訳を得意としており、翻訳学校フェロー・アカデミーで講師も務める

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2011年04月13日

勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan

いや〜、この本も超面白かった♪
というのも、この本の前に大前さんの本を読んでいたのがタイムリーで、大前さんがコンサルタント的な論理思考で日本の社会を変えていこうと提案しているものと、勝間さんが同様の論理的思考で日本を変えようと提案しているものが非常に良く似ていたから。
どちらも「マッキンゼー」というところで問題の設定と問題の解決を徹底的に身に付けてきた人だからだね。

特に第1章で考察している点がとても良く似ていて、日本社会は個人の問題ではなくむしろ「構造的な問題」として捉えて解決を図っていかねばならないこと。
それから自らを磨く勉強法としてロジカルシンキング(論理思考)、ラテラルシンキング(水平思考)、フレームワークなどを身につけると良いこと、など共通点が多いし、私も腑に落ちた。

第2章の西原さんとの対談では、男女共同参画から始まるんだけど、もっと広く家族・教育・子どもを包括的に考えていかなければ解決に向かわないのではという提案にも感心する。

第4章の雨宮さんとの対談でも、爆発的に広がりつつある貧困問題には、感情的な見方ではなく、もっと論理的に見て構造的制度的な問題解決を図る必要があるということや、こうしてちゃんと読んでみなければわからない問題がまだまだ隠れているんだということがよくわかった。

第5章では、アメリカと比較しながら今先進的に行われている物事とその善い点、問題点を両方きちんと並べた上で考察しているのが面白い。とくに「社会起業」についての先進事例にはこんなにもまだまだたくさんの問題点が埋蔵されているんだということがよくわかった。

これが大前さんの言っていた論理思考で物事を見ていくという良い例なのだなあと、勝間さんの見識の広さに改めて感服しつつ、はてさて、自分はまず自分のプラン通りにきちんと動いていかなければと改めて決意を新たにしたのであった!

内容紹介
日本はいつから未来に希望を持てなくなってしまったのか。
“明日にワクワクするニッポン”をみんなで作りたい。
私も始めた小さな一歩を今日から試して見ませんか。

1.空前の若年失業率、日本はなぜ若者が暗い国になってしまったのか。
「若者の国=日本」がなぜ終わってしまったのか。
世界を変えてしまった3つの変化を考える。
・情報革命
・クリエイティビティ
・フリーランス指向

2.「男女共同参画」は、女性だけのためではない
先進国並どころか、アジアの中でも遅れている日本の男女共同参画
「男女共同参画」で得をするのは女性と若者
「男女共同参画」は未来への投資

3.二大異色対談
最強ワーキングマザー対談(西原理恵子さん)
ワーキングプア、ワークライフバランス、男女共同参画を縦横無尽に語る

脱・ワーキングプア対談(雨宮処凜さん)
雨宮さんと一緒に考えた「変える」ために今できること

4.ニューヨークで考えたポスト資本主義
アメリカから学びたいこと、学んではいけないこと
著者からのコメント
この本は、毎日新聞で好評をいただいた漫画家、西原理恵子さんとの対談を契機に、雨宮処凛さんとの対談及びさまざまな書き下ろしを加えて出版したものです。

男女共同参画、少子化問題、貧困対策、ポスト資本主義など、社会面でのさまざまな課題をわかりやすく噛み砕き、私たちがどのように考え方を変えていくと、若い人たちが希望を持てる国、日本が誕生するのか、一つ一つの問題を分析し、15の提言を作成しました。

そして、新しい試みとして、この本に閉じず、今後毎日新聞に10月から連載をする「勝間和代のクロストーク」などの記事を通じて、継続的なディスカッションを紙面・ウェブを通じて行っていく予定です。

もうすぐ日米共に選挙が待ち構えていますが、特に日本においては、各政党や政治家が、どこまで明るい将来を若い世代に残そうとしているのか、この本の内容や提言と比較しながら、1人1人が評価を行えるよう、活用していただきたいと思います。

1人でも多くの人が意志をもって選挙に行き、少しでも若者が活躍でき、男女共同参画が可能に、子どもも産まれ、かつ、貧困対策も充実する、そんな社会形成に向かって少しずつでいいので、私たちの日常のちょっとした考え方や行動規範を改善していくことを提案しています。

著者略歴
勝間 和代

1968年、東京都生まれ。経済評論家、公認会計士。慶應義塾大学商学部卒。在学中に公認会計士試験2次試験に合格、日本の大手監査法人に勤めるが、ワーキングマザーとしての働きにくさから外資系企業に転職。アーサー・アンダーセン(公認会計士)、マッキンゼー(戦略コンサルタント)、JPモルガン証券 (ディーラー・証券アナリスト)を経て、2007年に経済評論家として独立。その一方、1997年から、ワーキングマザー支援サイト「ムギ畑」を主宰。その活動を評価され、05年に米ウォールストリートジャーナル紙の「世界の最も注目すべき女性50人」に選ばれ、06年にエイボン女性大賞を受賞。評論家として独立後はビジネス書の分野で次々とベストセラーを生み出し、「勝間ブーム」と呼ばれる。08年、第1回ベストマザー賞受賞(経済部門)。内閣府男女共同参画会議「仕事と生活の調和に関する専門調査会」専門委員、総務省「ICT成長力懇談会」メンバーも務める。3女の母

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2011年04月11日

サラリーマン・リカバリー―会社から自分の人生を取り戻せ

このサイトを検索してみたら、大前研一さんの本って読んだことなかったんだ!
しっかし、面白かったなあー!!
2000年出版の本なのに、今でも十分に通じる内容だと思った。
というか、私の主観に過ぎないかもしれないが、この10年って日本社会は大した成長変化をしていないんじゃないか?だから今でも通じてしまう。
2000年といえば私はまだ学生だったけど、もっと早くに読みたかった内容だな。
ただ、今だからこそ理解できるようになったとも言えるんだろうな。

この本は、ビジネスマンとしての生き方を大前流に提案している本なんだけど、何よりも社会人として何を学ぶべきか?ということをよく教えてくれる。それが「コンピュータ」「外国語」「ファイナンス」の三種の神器だ。
そして、これらをどのように勉強するか?その勉強法についても詳しく解説しているので、まずは愚直に自分に足りていない分野について勉強しなおすだけだ。

さらにマッキンゼーのコンサルタント流の「論理的思考」についてもよく解説されており、これを身に付ければ世界のどこへ行っても通用すると説いている。
実はこれにも納得する。商工会議所で受けたセミナー講師の支離滅裂な論理展開に辟易とした経験があって、あんな発言してもコンサルが成り立つのかと幻滅したことがある。
あれは大間違いに決まってるよね。。。

この本を読んであまりにも面白かったので、本屋へ行って大前さんの新しめの本をぱらぱらと捲ってみてきたんだけど、大筋ではこの本と同じ内容で展開しているね。
やっぱりこの本での未来予測と、実際のこの10年が殆ど変わらなかったんだろうな。
もう何冊か、続けて大前さんの本を読んでみたいと思います。

大前研一「ニュースの視点」Blog
http://www.lt-empower.com/koblog/

株式会社ビジネス・ブレークスルー
http://www.bbt757.com/

大前・アンド・アソシエーツ グループ
http://www.kohmae.com/

内容紹介
失敗の数だけ挑戦がある! ベストセラー『サラリーマン・サバイバル』を読んで、「目からウロコが落ちました」と言う人によく会うが、目からウロコが落ちただけでは、何も変わらない。「ニ一世紀」「ボーダレス・ワールド」「ドット・コム」「国際会計基準」「論理的思考」「語学」「サイバー・リーダーシップ」…いま、必要とされるスキルや能力をみたら、日本の社会、教育で育った人は全員、大きなダメージを負っている。ただし、そんなに落胆することはない。大きなハンデだが、いまからリカバリーを始めれば、十分間に合うはずだ。かくいう著者自身も、三〇年前にアメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)で、死にものぐるいでリカバリーを始めた日本人の一人である。

失敗の数だけ挑戦がある!ベストセラー『サラリーマン・サバイバル』待望の続編。困難や失敗を乗り越える、大前研一のビジネス指南書。

親の言う通りに育ち、入社後は会社に依存するのではなく、自分の人生は自分で決めよう。99年刊「サラリーマン・サバイバル」の続編。困難や失敗を乗り越える、自発的な意欲を持った人たちへの「栄養の素・パート2」。

ボーダレス経済、ドットコム、国際会計基準の新しい社会では、会社の言うとおりやっていたら、会社人間になってお払い箱。会社から自分の人生を取り戻す。困難や失敗を乗り越える大前研一流自伝的ビジネス指南書。

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2011年04月10日

部下は育てるな! 取り替えろ! !

こういう挑発的なタイトルの本にはちゃんと割と普通な理由が隠されているんだけど、やっぱりね。
「管理職だからといって部下を育てようと思うのではなく、部下が自ら育っていくのを見守ってやればいい」
というものだ。色んな意味で、人が人を変えようと思うのは傲慢なのかもしれないね。人を変えることってそもそもできないから。
そして、育つための環境を整えてあげるのが上司の仕事だというのは、他書と同じ提言だ。

さらに、金八先生でも有名になった「腐ったみかんの法則」と同じで、会社組織の環境を悪くするような態度の悪い部下は即刻除外せよということ。
これは、自分や周囲への悪影響をリスクと考えれば、感情抜きで「冷静」かつ「フェア」に執り行う必要がある。

他にも、「協調性」を理由にした「残業」も辞める必要がある。作業フローをコントロール出来ない上司は無能だからだ。
同様に「飲み会」も辞めることだ。酒を理由にしなければ成り立たないコミュニケーションからは早急に卒業するべき。

これらのように、古き日本型サラリーマンが「当たり前」と思い込んで取り組んできた悪しき習慣を解体させて、真に有能な組織づくりを行うことが出来る「革命上司」になろう!というのが本書の提案でした。
マネジメントをする立場になったのにまだ何も勉強をしていないという人はとりあえず読んでおけ!

内容紹介
優秀な上司であるあなたの仕事は、会社が勝ち残れるように采配をふることであって、部下を育てたりかわいがったりすることではない。部下を取り替えて勝っていくのである!......ラスベガスでコンサルタントとして活躍中の著者が提案する、「勝つ組織」を作るための、ちょっと過激で超ロジカルなノウハウ!

■態度の悪い部下はすぐに取り替えろ!
■もう職場に「協調性」なんかいらない
■「エグジット・インタビュー」で情報王になる
■「質問1000本ノック」の雨あられ
■部下がシビれる! 革命上司の「褒める技術」
■「ヘタクソな会議」を今すぐヤメさせろ!
■あなたを勝てるチームのボスにする人事戦略 ほか

著者について
長野慶太[Keita Nagano]

対米進出コンサルタント。1965年生まれ。慶應大学経済学部卒。米国ウォーデン大学院修士(MBA) 卒。株式会社三井銀行にて約10年の勤務のあと、ラスベガスの法律事務所Woods, Erickson, Whitaker, Miles & Maurice勤務。その後、対米進出のためのビジネスコンサルティング会社(進出相談・英文契約等)NEVADA JAPAN CONFERENCE, Inc.を起業。同法律事務所を戦略パートナーとして対米進出をサポート中。米国会社設立および国際交渉の支援・コンサルティング実績約250社。クライアント数約2000社。著書に『ラスベガス 黄金の集客力』(ダイヤモンド社)、『ビジネスライティングの英語表現』(ジャパンタイムズ・共著)、『お客には絶対に謝るな!』(光文社ペーパーバックス)など多数。

著者略歴
長野 慶太

対米進出コンサルタント。1965年生まれ。慶應大学経済学部卒。米国ウォーデン大学院修士(MBA)卒。株式会社三井銀行にて約10年の勤務のあと、ラスベガスの法律事務所Woods,Erickson,Whitaker,Miles & Maurice勤務。その後、対米進出のためのビジネスコンサルティング会社(進出相談・英文契約等)NEVADA JAPAN CONFERENCE,Inc.を起業。同法律事務所を戦略パートナーとして対米進出をサポート中。米国会社設立および国際交渉の支援・コンサルティング実績約250社。クライアント数約2000社

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posted by yotu at 19:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | マネジメント

2011年04月08日

子育て主婦の公認会計士合格記

この本も既に読んだ気がしていたんだけど、読んだ記録がないし、なにより、後半の著者が仕事を始めたばかりの物語がとても新鮮に面白かったので、やっぱり初めてなのだろう。
似たような感じの本を読んでいるから勘違いしてたかな?

やっぱり、学生時代に特に簿記の勉強をしていたわけでもない人が、簿記3級から始めて、本格的に資格予備校に通って公認会計士という超難関資格の取得を目指して、ついに3年かけて合格に至るというのは、これから資格取得を目指そうと思っている人には勇気を与えてくれるよね。

内容もとても丁寧に詳細に書いてくれているので、はじめの、資格取得を目指そうと思い立った経緯の件、資格の勉強に悪戦苦闘している件、そして資格取得後に働き始めるも、やっぱり一筋縄ではいかずに色んな紆余曲折があるくだり、どれもとても面白く読むことが出来ました。

個人的に一番面白かったのはやっぱり働き始めてからのお話かな。
これは開業したばかりの新人や、開業を目指して資格を狙っている人に喜ばれる参考になる内容だと思った。

株式会社 経営ステーション京都
http://www14.ocn.ne.jp/~kstation/

内容
子どもが産まれ、ふと気づくと赤ちゃんと2人だけの毎日…。「このままの生活でいいの?」「私のやりたいことは何だったの?」そして、長年の夢だった会計士へのチャレンジが始まった!「このままでは終わらない!」家庭を大切にしながら夢をかなえた私の方法。

あなたの夢・仕事・家族・お金、あきらめないでも大丈夫! 出産後に公認会計士を目指した体験談を中心に、試験の概要から主婦が合格を勝ち取るヒントまでを紹介。合格後の成功法も収録。

著者略歴
小長谷 敦子

公認会計士・税理士。(株)経営ステーション京都所属。早稲田大学卒業後、西武百貨店勤務を経て、出産後、退職。子育てをしながら公認会計士を目指す。5 年半の勉強の後、公認会計士2次試験合格。税理士事務所などを経て、公認会計士事務所を開業。現在は(株)経営ステーション京都の一員として活動している。各企業の経営指導のほか、学校法人や社会福祉法人の業務においても活躍中である。常に新しい感性と誠実をモットーに、会計と経営の実務をわかりやすく伝えることに日夜情熱を注ぐ。セミナーや執筆活動にも精力的に取り組んでいる

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2011年04月07日

天使の囀り (角川ホラー文庫)

あ、著者の本を読むのは初めてだったんだ!
この物語は、決して怖いとも気持ち悪いともいう感じではないんだけど、最後まで読んでみて、ハリウッド映画の「パラサイト」になってしまったなあ〜、という印象が残った。
それだけに、長編映画やドラマ化しやすい作品じゃないかな?
少なくとも「パラサイトイブ」よりはもっと生物化学的に面白い実写が作れそうだ。

ということで、もう10年前の作品らしいのでネタばらししても大丈夫だろうか?
今回のオカルトの主役は「線虫」である。線虫といえば農業やってる人にとっては作物を食い荒らす輪作の敵であり、生物系の人にとっては寄生虫として有名だと思うんだけど、こいつは人間に取り付いて思考を操ってしまう、脳に寄生する線虫だ。

虫に寄生して次の宿主に食べられようと操る寄生虫は割と有名な話だと思うんだけど、それが人間に取り憑いたらどうなるか?というアイディアをアマゾンの伝承から派生させて、神話から生物科学に至る、とても壮大なエンターテインメント作品としてハマることの出来る作品でした!
面白かった〜!またこの著者の本を読んでみようと思う。

内容
北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未到の恐怖が、あなたを襲う。

頻発する異常殺人事件。それは人類への仮借なき懲罰なのか。迫り来る死の予兆と快楽への誘惑。漆黒の闇から今、天使が舞い降りる。現代社会の病根を抉り出す、前人未到の超絶エンタテイメント。

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2011年04月02日

行政書士をめざす人の本(2005)―最新最強の合格法

この手の資格ガイド本は一通り目を通しているものだと思っていたんだけど、たまたま図書館で見つけたこの本は、まだ見たことのないものだった。

2005年の出版物ということで、試験科目が改定される前の内容だからやはり法律的な内容としては気を付けたいところだが、昔出されていたという「行政書士法」とか、知らない内容については純粋に面白かった。

この本の特徴も、これまでのただのガイド本と違って、合格するための学習プランを期間別(9ヶ月、6ヶ月、3ヶ月、2ヶ月、40日)に指南してくれていて、さらに、試験科目について「はじめの一歩」的な本を読まなくてもこの本でちゃんと紹介してくれているので、全体を俯瞰してみることが出来るというところにある。

で、よくよく調べると、ちゃんと2011年版も出版されているんだね〜!
資格ガイド本としては読み応えもあり、損の無い内容だと思います。

内容
著作権登録やネット申請など、ビジネスチャンスが拡大中の行政書士。行政書士の仕事・試験内容から合格するためのタイプ別必勝カリキュラム、科目別出題分析などを紹介。成功する独立開業ノウハウ等の情報も満載。

著者略歴
大塚 義夫

1950年生まれ。1980年6月宮城県行政書士会入会。同総務部部長、同副会長等を歴任のうえ、1997年5月より宮城県行政書士会会長。1997年6 月から2003年6月日本行政書士会連合会理事、同部長、同副会長を歴任。2003年7月より日本行政書士会連合会専務理事

泉 恵理子
行政書士。都立白鴎高校卒業後、初級地方公務員として東京都港区高輪支所勤務。退職後、日本大学文理学部応用地学科卒。薬局、建設新聞社、司法行政事務所などに勤務後、2001年独立開業。泉行政書士事務所所長

国吉 康代
行政書士。埼玉県行政書士会所属。2004年6月独立開業。行政書士関連の書籍の執筆活動も行っている



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2011年04月01日

日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方

今後の中小企業はこのECstudioのようなワークスタイルを目指さないと生き残っていかれないんじゃないかという、2011年初旬を代表する本となるだろうな…。

やっと手にしたこの本、もうその内容はあちこちで紹介されているから、読んでみて改めての驚きは無いんだけど、本の前半が「企業として掲げていくべき理念=社員第一主義」や「会社としてやらないこと14箇条」などの制度について紹介している。
後半は、IT技術を駆使することに寄って、残業せずに生産性を上げるための細かいテクニックを紹介している。

この本に寄らなくてもこの会社は自身のWEBサイトで動画を使って色々なノウハウを公開してくれているので、PC・インターネットを利用してもっともっと日々の業務を軽減させたいと考えている人には有益なハック情報で溢れている!

これまで一般的な常識として「会社とはこういうモノだ!」と言われてきたことの、ことごとく反対を行けばこの会社のようになるんじゃないかな。

・顧客第一主義× → 社員満足が顧客満足を生む
・3コール以内に電話にでる× → 顧客に会わない・電話を受けない
・社員の心得を決める× → まず「しないこと」を決める
・お客様は神様です× → お客様は神様ではない
・長く働かせて給料は抑える× → 給料は高く、勤務時間は短く
・会社の方針に従って辞令を出す× → 社員のやりたい事をさせる
・叱ってしつける× → 決して怒らない

○女性社員が働きやすい職場を作る
○社員と会社の夢を一致させる
○全社員が経営を学ぶ
○社員モチベーション診断を受ける
○マズローの欲求5段階説に基づく

○ランチトーク制度(上司を指定して一緒にランチでき、そのランチ代は会社支給)
○ゴーホーム制度(会社から実家が離れている場合、帰郷する費用を会社支給)
○強制退勤制度(21時までに全員退勤する)
○ノートーク制度(定められた時間は仕事に集中)
○iPhone支給制度(個人契約した人に毎月6000円支給)
○遣唐使制度(定期的に各拠点へ社員を派遣して文化を学ぶ)
○バースデー制度(社員のパートナーの誕生日に手当を支給)
○ブルーベリーアイ制度(希望者は毎朝サプリを飲める)
○食券制度(月3500円上限で複数人で一緒にランチに行ける)
○長期休暇制度(10日間の休暇を年4回+年4日まで休暇が取れる)

他にも、「学校経営戦略」で学校のような組織づくりをしたり、独特な採用戦略をとっていたり、財務戦略には外部のコンサルタントを入れていたり、ウェブサイトの利用を重要視していたり、プレスリリースを利用して広報の費用を抑えつつ露出は最大にしていたり、グーグルのオフィス支援システムを最大限に利用していたり、PCはデュアルモニターが標準であったり、プレイステーションのテレビ会議システム、キングソフトオフィス、スカイプ、セキュリティソフトの選定、データのバックアップ法、ペーパーレスの徹底、と、

ほんとにミクロからマクロまで幅広いノウハウを教えてくれているのがこの本の凄いところ!
これからの中小企業は、いち早くこのような先鋭企業の理念を学んで自社の経営に生かさなければ、伸びていくことは出来ないんじゃないかと思うよ、ほんとに。

ECstudio
http://www.ecstudio.jp/

内容紹介
日本一楽しい職場の作り方
「社員満足度日本一」のECスタジオとはどんな会社なのか? 「お客に会わない」「10連休以上の休暇が年4回」「iPhoneを全社員に支給」等々、
その非常識なまでの「社員第一の姿勢」を紹介し、会社のやる気と利益をアップさせるためのノウハウを紹介する。

第1章 「社員第一主義」の非常識な働き方
第2章 社員の満足度がアップする非常識な制度
第3章 小さな会社が成功するための非常識な戦略
第4章 小さな会社の利益を増やす3つのIT戦略
第5章 モチベーションと利益が劇的に高まるITツール活用法

会社に電話がない。顧客に会わない。上司は怒らない。10連休が年4回。全社員にiPhoneを支給。それでも、売上が毎年140~200%で成長。そして、社員満足度日本一。そんな“非常識で、楽しい会社”ECスタジオの秘密を、本書ですべて明かします。

著者について
山本 敏行(やまもと としゆき)

株式会社 EC studio 代表取締役

昭和54年3月21日、大阪府寝屋川市生まれ。
幼い頃からスポーツ大好きの体育会系で、パソコンとは無縁の生活を送っていたが、高校3年生の時に、ゲーム好きの弟がオンラインゲームで世界中の人と対戦しているのを見て、インターネットに衝撃を受ける。
1997年、中央大学商学部の夜間部へ入学。大学時代の友人に誘われ、アメリカ・ロサンゼルスへの語学留学に参加。当時がドットコムバブルの全盛期であったこともあり、インターネットビジネスに興味を持つ。2000年、留学先のロサンゼルスにて、パソコンが得意だった弟と一緒にECスタジオを起業。二人とも大学生だったため、ホームページとメールのやり取りだけでビジネスを完結させる「顧客に会わない・電話を受けない」スタイルでビジネスをスタートさせる。
帰国後の2004年、法人化するものの、儲け重視の体質が災いし、次々に主力メンバーが離脱、我流の経営スタイルに限界を感じる。そこで、経営を学ぶべく 1000人の先輩経営者に積極的に会いに行き、アドバイスを受け、「経営の本質は社員満足にある」と気づく。その後、「社員第一主義」を貫き、労働環境を良くするためにITを経営に徹底活用したことで、株式会社リンクアンドモチベーションの組織診断において、2年連続で「日本一社員満足度の高い会社」に認定される。
現在でも、ワードやエクセルが十分に使いこなせないIT社長ではあるが、ITこそが中小企業の経営を変える最強のツールだと確信し、日本全国の中小企業に「IT経営」を普及すべく日夜奔走している。また、同社の主催する「IT経営実践会」には、全国の中小企業が入会して日々研鑽を積んでいる。

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