2011年05月31日

農と都市近郊の田園暮らし

うらやましいなあ〜!著者のような、半農半自営業という暮らし方。
著者は元は都市開発のディベロッパー出身の一級建築士。だからこういう暮らしを始めるときにも蓄えがきっちりとあったのかな?

この本は、そんな著者が脱サラして米や野菜を作りながら、ここが重要なんだけど!自給自足ではなく、初めから「商農」を目指して、素材をそのまま売るのではなく加工品にして付加価値をつけて販売する考えで農業を始めている。
こういう所が一般の脱サラ農業本とは少し違うところだ。

ただ、この本自体は著者の暮らしのエッセイというところに留まっており、こういう暮らしを始めるためには何がどれくらい必要なのか?という数値が載った入門書のようにはなっていない。

まあ、そういうところは人それぞれ規模を考えながら費用を算出していくしかないけど、何をどのような手順でどこで行うかなどは結構役に立つと思う。埼玉県の羽生市というところがこんなところにあったなんて、地図を見せられて初めて知りました。大宮よりも遥かに北の県境にありながら、東武伊勢崎線で都心から1時間。

こんな暮らし方を考えて、実際に始めてしまっている人が居るということだけでも価値観の変換になると思う。

内容紹介
子供たちの時代への布石 一反農(いったんのう)のススメ

【必要最小限の田畑と農産加工で、必要最小限の稼ぎ】【都会での事前準備】――有機農場、農産加工所、建築設計を「並行」して営む筆者が語る、農のある田園暮らしで挫折しない実践法。
ブームとは無縁の、落ち着いた幸せの日々がここに!!

1. 田園生活をデザインする――都市と田園の生活を並行する/活躍する家畜など
2. 田園生活への助走――都会でできる商農の準備/ベランダでバケツを使った試験栽培など
3. 「自給農」ではなく「商農」からスタート――生産・加工・販売をバランスよくなど
4. 商農の切り札は加工――子供たちが審査員/加工品を売るための届け出など
5. 農産加工所の作り方――簡単なプランの作り方/最小限のスペースで/調理器具など
6. 農産物加工品の売り方――顧客リスト/ストーリー性のある商品/売れる商品など
7. 糧工房の試み――週1店長/3分の1ルール/ワークシェア/親子環境レクチャーなど
8. 販売計画をもとに生産計画を立てる――田園カレンダー/家庭菜園と家庭稲作など

必要最小限の田畑と農産加工で、必要最小限の稼ぎ都会での事前準備―有機農場、農産加工所、建築設計を「並行」して営む筆者が語る、農のある田園暮らしで挫折しない実践法。

著者について
後藤雅浩(ごとう・まさひろ)

1965年年東京生まれ。
埼玉県羽生市で農場と農産物加工施設「糧工房(かてこうぼう)」を切り盛りする傍ら、雨読晴耕村舎(うどくせいこうそんしゃ)一級建築士事務所を運営。「田園型社会」への移行を提唱しそのライフスタイルと社会システムを提案している。
妻と子供3人の5人家族。
2008年毎日農業記録賞(優秀賞)受賞。
著作に『これなら誰でもできる 日本の杉で小さなお家 ――セルフビルドの新工法――』(農文協)がある。

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2011年05月28日

建築家―中村好文―と建てた「小さな家」

「建築家」と書いて、中村好文というルビを振っている本だとは思わず、てっきり色んな建築家の狭小住宅でも特集してる本かと思っていたら、

「スズキ不動産」で有名なライターさんが著者で、自邸の建築を建築家の中村好文さんに依頼し、その建設から住まい感までを綴ったエッセイ本だった。

スズキ不動産といえば、私も大学時代に建築家の住宅だけを扱った不動産屋をやれたら面白いと構想していたのだが、誰に話しても一笑に付されてしまった残念な思い出がある。
でも著者の鈴木さんは、建築学科卒業後は建築設計事務所ではなくて、建築雑誌の出版社に勤務し、ジャーナリスト、ライターとして建築に関わることで、「スズキ不動産」という面白いコンテンツを創り上げた人だ。私もこういう道筋があるのだということに気がついていたら、全く違う進路を選んでいたかもしれない。そういう意味で魅力的な著者だ。

そして、中村好文さんという人の建築設計の作法を垣間見ることが出来るところも面白い。中村さん本人の著書も読んだことはあるけど、施主からの視点で語られる本はそう多くないし、主観的、客観的に語られる建築家の家づくりという視点が興味深かった。

サクっと読み楽しむことが出来る本でした!

内容紹介
人気日本一の住宅建築家と物件評論家が考える、不況下の「いま」の家づくり。
家を建てたい、買いたい人全てに役立つ、超実用的内容!
物件評論家・建築ジャーナリストとして1000件近くの住宅を取材してきた著者が、当代随一の
人気住宅建築家・中村好文氏とともに「狭小・旗竿敷地」「世帯住宅」「ローコスト」の三重苦を克服し、意地で建てた小住宅の物語。土地探しから、ローン契約まで、多くのハードルを飛び越えてきた当事者としての苦労話は、徹底的に実用的なもの。本書は中村好文ファン必見の住宅本であると同時に、これから家を建てようと思ってる方すべてに役立つ必需書。

●目次●
はじめに
家を建てたくなったら、今が建てどき

なぜ、編集者は家を建てたのか
世の中は、デザイナーズマンション・ブーム
フツウの家、フツウのデザインとは
家は買うよりも建てたほうが面白い
なぜ、編集者は家を建てたのか

2章 土地探しは自転車に乗って
土地はどうやって探したらいいの
東京二三区内に家を建てられますか?
土地探しは自転車に乗って
広さは三〇坪くらいで、坪一五〇万円以下の土地
土地探しに拍車をかけざるを得ない事態に

3章 土地を買う前に建築家に相談する
宣言としての設計依頼
建築家に土地を見てもらう
土地探しのポイント

4章 難関の住宅ローンと予算
本当に貸してくれる住宅ローンがあるのか
資金調達のポイント
予算が少なくてもやっぱり屋根は欲しい
建築家と旅する

対談「中村好文(建築家)×鈴木紀慶(建築ジャーナリスト)」
光庭としての中庭を最大限生かし、
土間が二世帯をうまく分けている「小さな家」

素晴らしいクライアントと悪条件に恵まれた住宅/自然光が美しく、風の通り抜けていく家/光庭と階段をめぐって/「いい刀は鞘に入っているものですよ」/「ひとつ屋根の下」と「土間」について/工事費と建築家の役割について/簡素と粗末の臨界点/家を建てることは家族同士で話し合うための得がたい機会/批評としての家

5章 建築家に設計を依頼する
あなたの理想の家は
基本設計とスタディ模型
ローコストのポイント
設計の手順と進め方

6章 地鎮祭と上棟式
鯛を忘れた地鎮祭
木造軸組は美しい
上棟式(建前)という祝いの席で

7章 僕の家ができたよ
ついに竣工、そして引き渡し
僕の家ができたよ
人をなごませる家具
引き渡し時に取材モードに入る
さて住み心地は

8章 余所行きの家から普段着の家に
仕立て直しの一年目点検
夏涼しい土間、冬暖かい居間
階段の話
やっぱり猫が好き
余所行きの家から普段着の家に

9章 家をつくることは、家族を見つめなおすこと
家が完成した後の家族の関係は
食の話
家族の満足度
小さな庭
二世帯住居の間にある土間
アトリエにも、修理場にもなる土間

おわりに
父帰る

人間観察ごっこ -中村好文

物件評論家でもある施主・著者が、人気建築家・中村好文氏とともに、「狭小・旗竿敷地」「二世帯住宅」「低コスト」の三重苦を克服。悪条件に恵まれた住宅の物語。

著者について
鈴木紀慶

編集者、建築ジャーナリスト、物件評論家。1956年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。雑誌『BRUTUS』で「ブルータス不動産」などの人気連載を担当する。
著書に『スズキ不動産』(ギャップ出版)、『24の家』(小学館)などがある。

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2011年05月26日

フリーター、家を買う。

この物語は、ドラマを初めに見てから読んだので、登場人物たちが全てドラマのキャスティングで思い浮かびましたw

なんというか、ドラマのためにたくさん用意された付随したお話を気持良く削ぎとったものが原作だったんだね。盛り上がりの印象深いシーンはドラマと一緒だったんだけど、進行の順番が随分と違うようだった。

でも、こんなに一気に読めるほど面白く読めた小説は久しぶりでした!危うく電車の中で泣いてしまうところだった。

ドラマでは、就職が叶って、二世帯ローンで家を買うことが出来たというところで終わったと思うんだけど、原作では、就職後にどのように働き続けているのか?というところまできちんと描いているんだね。だから、本の中盤くらいまでがドラマの長さだったのだろうか?

でも、実は香里奈さんのポジションの方が出てくるのはその後半からなのだ。そして二人の関係は、純粋に、真面目に、盛り上がっていく。この後半のお話がまた一気に読みたくなる面白さだった。

ドラマだけじゃなく、ちゃんと原作を読んで良かった!と思える良い作品でした。

内容
「母さん死ぬな―」へなちょこ25歳がいざ一念発起!?崩壊しかかった家族の再生と「カッコ悪すぎな俺」の成長を描く、勇気と希望の結晶。

著者略歴
有川 浩

高知県出身。2003年、『塩の街』で第10回電撃小説大賞“大賞”を受賞。『空の中』『海の底』などの話題作を次々と発表、『図書館戦争』は「本の雑誌」06年上半期ベスト1に選ばれる。また、『別冊 図書館戦争1』は「ダ・ヴィンチ」(09年1月号)の好きな恋愛小説ランキングで1位を獲得

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2011年05月25日

ひとりでは生きられないのも芸のうち

どんな本かというと、作家であり大学教員でもある著者が、ブログに書きためた文章を再編集して載せているので、一つ一つの独立したお話の集められたエッセイ集という感じ。

「まえがき」の冒頭でキャッチされた。それは、この「まえがき」を立ち読みしているだけのあなたも高い確率で購入してくれるはずだから、あらかじめお礼を申し上げておきますといって、いきなり謝意を示されているところ。これは凄い自信だなとニヤリと笑ったのもつかの間、確かにこの「まえがき」で論じられている、寝屋川の小学校における教員3人を殺傷した事件を取り上げた話題で、私はグッと心を掴まれた。

保護者会に出席した父兄が「学校は危機管理責任で謝罪すべきだ」という主張をする姿はニュースでも珍しくなく私はスルーしていたが、著者が指摘する通り、教員が3人も殺傷されている中で危機管理にけちをつけるよりも、自分たちの子どもを身を呈して守ってくれた先生方に感謝の言葉を告げるのが「常識」だよね。そんなことにさえ今まで気づかないでいた自分にビックリして、同時に、この本はちゃんと読まなくちゃと思った瞬間だった。

その後にすぐ続く、クレームをつければ誰かがきちんとシステムを管理してくれるはずだという当事者意識の欠如のことを「無根拠な楽観」として論じている。これにもすっと納得した。

ただ、こんな社会にもパレートの法則は当てはまってしまうんだね。こういうことをちゃんとわきまえている常識的な人というのは、社会の中の20%、5人に1人真っ当な大人が居れば、この社会秩序は真っ当に回っていくのだという。私の場合は逆に、それだけ居れば重畳だとあきらめ受け入れなければならないのかとショックを受けてしまった。

でも、会社組織でもそうだもんね、優秀な2割が引っ張っていく。社会もそれと同じだったのか・・・。

ところで、この本はこうして「まえがき」でぐっと惹きつけられるも、中盤ではまるで哲学者の理屈のこねくりまわしのようで、読んでいて面白くもないし疲れるしというパートも結構ある。そういう部分も乗り越えて最後の章まで行くとやっとこの本のタイトルの意味が見えてくる。

「ひとは1人では生きられない」だから面白くも楽しく生きて行くことが出来るんだよと。あ、この本は、人と社会との関わり方を改めて教えてくれている本だったのだということを思い知らされるのでした。

内容
現代社会の危機に対する処方は要するに「常識ある大人」の頭数をもう少し上積みすること、それだけです―。『寝ながら学べる構造主義』『日本辺境論』『街場のメディア論』の著者が、若者たちに向けて語る、「自立」と「孤立」の違い、結婚、労働、共同体の作法とは。特別座談会「お見合いは地球を救う」を併録。

著者略歴
内田 樹

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。現在、神戸女学院大学大学院文学研究科教授。専門はフランス現代思想、映画記号論、武道論。2007年『私家版・ユダヤ文化論』で第6回小林秀雄賞を受賞。『日本辺境論』で新書大賞2010を受賞

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2011年05月20日

ゼロからのMBA

本屋でタイトルを見つけて、丁度タイムリーに「MBAってどんな感じなんだろう?」と大前さんの本を読んでから気になっていたところなのですぐにゲットして読み始めました。
でもこの本、2003年出版で、著者は1997年5月に準備を始めて、1998年4月に合格、少し入学を遅らせることが出来て、2000年1月に入学、2001年5月に1年半で卒業するという、本の最後にある年表を見ると準備の大変さがわかるよね。
でも著者の場合はかなり短期決戦で集中して望んでいるらしい。こういうことが出来るのも著者が東大出で、勉強の仕方が身に付いている人だからなのかな。

それにしても、やっぱりなんだかんだで入学準備が大変だというのは想像以上だった!
いつも海外の大学の話になると、入学は簡単で卒業が大変だという一般常識に括られてしまうから。予備校を利用しなければ効率的に勉強もできないし、エッセイ(小論文)や履歴書の書き方なども指導を受けなければ難しいという。試験は一定以上の点数を取らなければならないんだけど、TOEFLやGMATは毎月受験できて(但し年間の回数に制限がある?)、短期間で点数を積み上げられるのは良いところだよね。PCで受験できるのも合理的。

日本の資格試験も、新しい種類のものは、所定の試験場であれば年に何度も受けられる様になっていて、さらにPCだからその場で合否がわかるというように合理的になっているのに、国家試験は年に1回のアナログ方式だからめんどくさい。

さらにこの本で面白かったのは、学生生活のくだり。特に勉強の様子とか、グループ学習のところの登場人物たちの個性がとても面白かった!既に弁護士や会計士やコンサルタントをやっている人たちだから、頭が良くて授業にも付いてこられる。そんな人達も入学してくるんだね。

アメリカも高学歴社会で、学部卒は当たり前で、二つ以上の学士を持っていたり、二つ以上の修士を目指したり、やっぱり「ダブルライセンス」という合わせ技が他者との差を生むんだね。これは日本の資格業界でも言われるようになっているよね。

そして著者の就活の様子もやっぱり面白い。新卒一括採用じゃないけど、キャリアフォーラムという求人企業が一度に集まるイベントがあって、学部卒が主になるらしいけど、修士もこういう所で企業回りをするんだね。複数の企業を受けまくるというのも日本の就活とそう変わらないような気がする。

ただ、コンサルタントの面接試験にはケースインタビューというのがあって、これって日本でも2008年頃かな?に流行った「地頭力」の問題だ。
「毎日、何人の乗客が○○空港に離着陸しているでしょう?」
「アメリカでは毎年、どれだけのアイスクリームが売られているでしょう?」
「ニューヨークに電話加入者は何人居るでしょう?」
という問題が出され、自分の知識や常識で前提を決めて計算していくという。世の中の事象の全般に幅広い知識と興味を要求される試験だね。だからコンサルタントは難関とされるんだね。

他にも、アメリカの生活には「クレーム力」が必要だとか、様々な余談もとても面白かった!
MBAを目指すということが、著者ほどのキャリアを持っていてもこれほど苦労するのだということがよくわかったし、とても面白い体験記だった!

内容
MBAが何かも知らなかった経済知識ゼロの私が、漠然と相談に行った留学予備校の先生の勧めにピンときて、MBA留学を決意。試験勉強から、金策、入学後の宿題地獄とクリアの仕方、名物授業の再現、就職活動詳細リポートにいたるまで、元NHKディレクターならではの語り口で面白おかしく実況中継。

女30歳、貯金なし、経済知識なし…。ナイナイ尽くし、がけっぷちの著者が、MBA留学を決意。試験勉強から、金策、入学後の宿題地獄とクリアの仕方、名物授業の再現、就職活動リポートにいたるまで、面白おかしく実況中継。

出版社 担当編集者より, 2003/03/21
本当に役に立つ”生の情報”がここにある!
MBAって何? そんなにいいものなの? という素朴な疑問から、TOEFLのリスニングに泣いた留学準備、晴れて合格したコロンビア・ビジネススクールでのハードな勉強、就職活動における戦略系コンサルティング会社の面接詳細に至るまで、通りいっぺんでない情報を満載。同時に「私いったい何をしたいんだろう」と自分探しをしていた著者が、「やりたいことがわからないからこそMBAを」と勧められるままチャレンジし、MBA取得によって「生きる力」を身につけるまでの過程が、軽やかな筆致で書かれています。役立つ情報はもちろん、著者のどこまでも前向きな姿が、すがすがしい読後感と元気をくれるオススメの書です。

著者略歴
佐藤 智恵

1970年兵庫県生まれ。1992年東京大学教養学部卒業後、NHK入局。報道番組や音楽番組のディレクターとして7年間勤務した後、退局。2000年1月米コロンビア大学経営大学院留学、翌年5月MBA(経営学修士)取得。NHK時代の共著に『太平洋戦争日本の敗因〈6〉外交なき戦争の終末』(NHK取材班編)がある。現在、株式会社ボストン・コンサルティング・グループ勤務

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2011年05月19日

起業のワナ

読んでいて感じたのは、結局のところ、やってみた結果うまくいかなかった人を見て、それ見ろうまくいかなかっただろ!と揶揄しているだけで、事後になって検証することでしか、何がいけなかったのかが明確にはならないという事なんじゃないのかな?

失敗した人達の事を「素人社長」と見下していたけれども、じゃあ、どうしたら玄人社長になれるのかというと、結局は起業を始めて3年以上続けることによって失敗も成功も両方経験しながら自らを磨いていくしか、経験を積むことは出来ないんじゃないだろうか?

とはいえ、この本のようにこれだけふんだんに起業の失敗例を集めて、起業の失敗パターンを分析している本も珍しいので、先人に学ぶことによって事前に「失敗を回避することは出来ないと思うが」失敗する心構えを作っておくことは出来る!のではないだろうか?

さらに、ITベンチャーなど、一時期話題になったベンチャー企業の栄枯盛衰の取材もされており、その裏話を垣間見ることが出来るのが面白い。

フランチャイズビジネスに潜む、詐欺にも近い落とし穴があることもこの本でしっかりと学べるということはすごく重要だ。

起業前の学習としては、欠かせない一冊になる本だと思う。

内容紹介
●3,000名もの脱サラ社長に取材してわかった起業の真実

脱サラやリストラで起業した人は、年間約18万人。
1年以内の起業を目指して準備中が約60~70万人、
起業希望者は約130万人もいます。
しかし、実際に成功するのは1,500人に1人と、ほとんどの人が失敗しています。
そのわけは、この起業ブームに踊らされているだけだから。
本書では、3,000名もの脱サラ社長の取材をもとに
起業家が必ずはまるワナ、失敗する条件など、起業の真実に迫ります。

●脱サラ社長がはまる7つの起業のワナ

本書では、技術者派遣事業、FCオーナーなど、
全部で19の失敗した起業事例をもとに、
1自分の器を超えた事業に挑む、
2人の意見や世評に惑わされる、
3起業が何かわかっていない、
4夢を追って無謀な計画を立てる、
5思いつきで商売を始める、
6過去の成功体験におぼれる、
7サラリーマンの常識から抜け出せない、
といった脱サラ社長がはまる7つの起業のワナについて、詳しく解説します。

カバーの折り返し
 この本は、私のこの十数年のベンチャー企業やニュービジネス企業の取材実話をもとに、起業とは何か、脱サラ起業家は、なぜ、失敗するのかを考えたものである。
 私財をつぎ込み、人生をかけた起業で、人はなぜ、バカバカしい失敗をくり返すのか?
脱サラのウラにはどんな誤算がひそみ、ワナが仕込まれ、起業バカの壁が立ちはだかっているのか?
 それはまた会社とは何か、事業とは何か、仕事とは何かを考えるのと一緒だろう。
大企業・名門企業の不祥事や犯罪が頻発する中であらためてそう思うのだ。
(「プロローグ」より)  

著者について
渡辺仁(わたなべじん)

1951年、長崎県生まれ。経済ジャーナリスト。
東洋大学経済学部中退後、専門誌記者などを経てフリーライターとして独立。
ビジネス誌、経営誌にベンチャー企業・ニュービジネスの動向を中心に幅広く取材執筆する。
2002年4月、ベンチャー支援雑誌『Incubation』を創刊、編集長を務める。
2005年に出版した『起業バカ』『起業バカ2』(以上、光文社)では
起業ブームのさまざまな問題点を指摘し、ベストセラーとなる。
近著に『マザーズ族』(光文社)がある。
なお、『起業バカ』は2007年、台湾でも翻訳出版された。

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posted by yotu at 12:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 起業

2011年05月17日

蜜姫村

カバーで紹介されている、主人公夫婦が訪れる陸の孤島のような仮巣村の、その秘密というのは、実は本の中盤よりも早い段階でオープンになってしまうんだけど、

その後の大半を占める物語は、夫婦の物語であったり、親子の物語であったり、古い因習とかしがらみに囚われつつ、それを抗おうとする人間関係の物語なんだね。

なのでオカルトな要素が前半で終了してしまうのがちょっと残念なところ。
それでも、全体的に一気に読める文章の旨さは著者の流石というところかな。
これでこの著者の本は全部読んだことになるのかな♪

内容
変種のアリを追って、東北の山村に迷い込んだ、東京の大学の講師で昆虫学者の山上一郎は、瀧埜上村の仮巣地区の人々に助けられ、命をとりとめた。翌年、山上は医師でもある妻の和子を説得し、一年間のフィールドワークのために、再び仮巣地区を訪れた。この村には医師がいなかったため、和子にとってもそれはやりがいのある仕事に思えたのだった。優しくて、親切な村の人々。だが、何日かその村で生活していくうちに、和子は違和感を覚える。―みんな健康的過ぎる…医師もいないのに…。

著者略歴
乾 ルカ

北海道在住。2006年に『夏光』で第86回オール讀物新人賞を受賞

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2011年05月16日

小さな会社の総務・経理がすべてわかる本

実は今回手に取ったのはこの本の初版の2005年の物。というわけで、一部の法令が変わっているので正しい知識を得るためにはこの紹介されている2011年物を読むほうがいい。

のだけれど、こういう会社の基本的な手続きや事務の流れを把握するための本って、前に読んだのは凄く前だったので、改めて全体を俯瞰的に見直すのにはとても役に立ちました。
自社の規模が小さくて、社会保険関係では省略してしまっている手続きの内容など、本当はこういうことをちゃんとやるんだなあって、改めて気がつくことがとても多かった。

特に、通勤交通費ってさ、月額10万円までは非課税だよね?以前に努めていたところでは、交通費にも課税して計算していたぞ、あの経理担当のアホめ!

会社の運営に携わる職種についている人なら、こういう本を一冊は携えていたほうがイイね。

内容
社会保険、労働保険、法務、会計、税務など、会社運営に必要な知識とノウハウを凝縮。豊富なサンプルを見るだけで、官庁などへの届出や煩雑な手続きがかんたんにできる。改正育児・介護休業法、労働基準法の一部改正など、最新法改正に対応。

著者略歴
楠 亜紀子

1965年兵庫県神戸市に生まれる。1988年早稲田大学第二文学部卒業。1991年社会保険労務士試験に合格し、現在、社会保険労務士として活躍中

杉田 英樹
1942年東京都江東区に生まれる。1965年中央大学商学部卒業。その後大学院に進み、1967年早稲田大学商学研究科を卒業。1967年父親の事務所である杉田会計事務所に入社し、1970年税理士登録。1975年杉田会計事務所を開業し、独立する。現在、同事務所で税理士として活躍中

山口 毅
1960年北海道帯広市に生まれる。1983年岩手大学人文社会科学部卒業。1988年司法書士試験に合格、同年より東京リーガルマインド(株)に専任講師として勤務する。1990年宅建試験合格、1992年池袋法務事務所を設立する。現在、同事務所で司法書士として活躍中

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2011年05月15日

偽善エコロジー

前々から読みたかったんだけど、ついうっかり忘れていて、やっと手に取った本。
ふと気がつけば、「ホンマでっかTV」に出てる先生だったんだね。

そしてやっぱりビックリしたのは、冒頭の「レジ袋はむしろ使うほうがいい」というところ。
まず、ビニール袋とポリ袋は違う。「塩化ビニール」という材料で作られていた時はビニール袋だったんだけど、この材料は他にもっと汎用的に使われるように成り、元々石油の中の廃品とされていた「ポリエチレン」を使えるようにしたのがポリ袋=現在のレジ袋だ。
なので、レジ袋を利用することでむしろ石油の無駄を排することが出来ていたわけで、レジ袋を追放すると石油の消費量が増える結果になる。
エコバックは汎用性の高い石油成分を使用するので余計に石油の消費量が増えるし、お店の売上が上がるだけ、という矛盾が起きている。

●割り箸を使わずにマイ箸を持つ →ただのエゴ
林業が切り出す木材の端材を利用することで生まれる割り箸は、むしろもっと使ってあげるほうがいい。

●石油を辞めてバイオエタノールに →ただのエゴ
石油を消費して作られる穀物を、石油替わりのエネルギーにしてるだけの無駄。

●冷房28度設定で温暖化防止 →意味なし
電気代の削減になっているだけで、温暖化防止には役に立っていない。

●ダイオキシンは有害だ →危なくない
人間にとってはほぼ無害で、東大の教授も害がないことを認めている。

●狂牛病は恐ろしい →危なくない
「肉」を食べている分には危険はゼロ。

●生ごみを堆肥にする →危ない
生ごみには有害物質を含むものが多く、生ごみから堆肥を作ろうとするのは危険。

特に「リサイクル」の分野においては、これまでの常識がひっくり返る!

●プラスチックのリサイクル →危ない
●洗剤より石鹸を使う →よくない
●古紙のリサイクル →よくない
●牛乳パックのリサイクル →意味なし
●ペットボトルのリサイクル →よくない
●アルミ缶のリサイクル →地球に優しい★
●空き瓶のリサイクル →よくない
●食品トレイのリサイクル →よくない
●ゴミの分別 →意味なし

分別は「金属とそれ以外」に分けて燃焼させてしまうのがいいというのは、以前に読んだ別の本でも書いてあったな。
リサイクルには既に行政の外郭団体が生まれていたり、様々な利権が生まれているので、無駄と分かっていても行政は辞めようとしないんだと。そしてそのムダのために、市民は多目に税金を払っているのだ。これが日本の環境行政の正体だという。
どうしたらこういう問題が正されるんだろうね?

内容
いわゆる「地球に優しい生活」は、じつは消費者にとって無駄でしかない。「レジ袋をやめエコバッグにすると、かえって石油の消費が増える」「冷房を28℃に設定しても温暖化は止められない」「多額の税金と手間をかけて分別したゴミ、そのほとんどが焼却される」「リサイクル料を業者に払った廃家電は、違法に中古で流れている」…かようにエコ生活は、環境を悪化させ、企業を太らせ、国や自治体の利権の温床となっている。「何が本当のエコか」がわかる環境問題の新しい教科書。

著者略歴
武田 邦彦

1943年東京都生まれ。東京大学教養学部卒業。工学博士。専攻は資源材料工学。名古屋大学大学院教授を経て、中部大学総合工学研究所教授(副所長)。多摩美術大学非常勤講師を兼任。日本工学アカデミー理事。内閣府原子力安全委員会専門委員。文部科学省科学技術審議会専門委員

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2011年05月14日

土地家屋調査士の仕事がわかる本

ひょんなことからこの資格業の仕事の内容と、その“おいしさ”を教えてもらい、すっかり興味を持ったので色々調べてみようと思って見つけたのが本書。行政書士や社労士などの人気資格職には此の様な業務紹介本が定期的に発刊されているんだけれども、この土地家屋調査士の場合には、アマゾンで検索してみてもこの本以外には見つけられないようだ。…それだけ穴場の職種といえるのかもしれない!

前半では、調査士会連合会顧問の方による語り口で、調査士という仕事の内容について一般論から、歴史的な沿革、「なるには」の知識、業務で使われる書式、などが紹介されている。

調査士とは、土地や建物に関する「表示登記」を専門とする仕事で、土地の境界線を調べて、境界を表示する杭を打つのもこの人達が行っているのだ。「土地家屋調査士」という職名から、建物の状態を調べるような仕事だと思い込んでいたし、実際に間違えてそういう依頼が来ることもあるという。土地を「分筆」したり「合筆」したり、田畑などを宅地に変更する「地目変更」や、建物の新築・増築・改築した時に登記簿に掲載する「登記」を行う。

この本の前半で特に興味深かったのは、阪神大震災の時に、調査士が100人以上も集まって、敷地境界の設定をやり直したという逸話でした。このように大規模な社会的貢献の出来る職種だということに感動しました。

後半では、先輩調査士からのメッセージということで、7名の調査士が、なぜこの資格職を目指したのか?そしてどのような活動を行っているのか?ということを語っており、各人各様にとても興味深い!
ただ一つ、残念なのが、皆さん昭和50年代に資格取得されたベテランさんばかり。もっと近年の平成受験者の逸話が聞きたかった。しかし、この本自体が1997年初版の、2005年改訂第3版という、ちょいと古い本。もう2011ねんなんだから、もっと新しい本を出版してくれないかなあ!

内容
Part1では、土地家屋調査士という職業とその魅力をさまざまな観点から述べられています。Part2では、現在第一線で活躍している先輩である土地家屋調査日の日頃の仕事ぶり、受験時代の回想、開業までの苦心談、後進へのアドバイス等を収録しています。Part3は、最新の「受験案内」になっています。

土地家屋調査士という職業とその魅力、現在活躍中の先輩たちの仕事ぶり、受験時代の回想、開業までの苦心談、後進へのアドバイス等を紹介。最新の受験案内も収録した、2003年刊に次ぐ改訂第3版。

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2011年05月12日

WORLD WAR Z

アメリカの本は分厚い!
設定に一発で興味を惹かれて取り寄せた本なんだけど、なにせ分厚い!
そして、アメリカ人独特の比喩を多用した言い回しがクドイ!
でもなんとか全部読破したよ…。

ゾンビが出る物語の世界では、映画のゾンビが上映されていないが如く、ゾンビへの対処法を誰も知らないし、ゾンビの存在をはじめは誰も信じない。その時点で既に大きな違和感を覚えるんだけど、この本の中の世界でもやはり大打撃を食らうまでゾンビを信じないがために、世界中が危機的な状況に陥るという設定だ。

そして、全世界的なゾンビの増殖による「世界大戦」の後に、人類はゾンビを駆逐して生存競争に勝利する。戦争が終結した後にインタビュアーが世界各地でインタビューして、どんな状況だったのか?どうやって生き残ったのかを記録したのがこの本という設定だ。

面白い視点だよね!
ゾンビ映画って、もう世界中がダメになる!主人公だけが命からがら生き残るけど、その後はどうなった?っていうところが曖昧なままに終わるものが多いから、人類が生き残ったその後の世界を描く物語って初めてかも?

映画「28日後」の場合は、感染者は死人ではなくてウイルスによる発狂だったから、襲う人がいなくなったほんの数週間後には、ゾンビたちは飢餓や腐敗によって動けなくなるんだよね。それで終結する。

この物語ではゾンビは腐らず、何年でも動きつづけ、海底など水中でも人を襲い続ける。そういうところもちょっと設定としては怪しいね。ゾンビといえど、食わなければ体は弱っていくはずだし、そもそも胃腸が機能していなければそれもおかしい。腐朽菌を上回るほどのゾンビ菌がいなければ、夏なら1週間で腐るはずなんだよねえ。

とまあ、どこまでリアルな設定にするかによってゾンビ映画も変わっていくんだけど、この本では10年戦争くらいのスケールのようです。
既に映画も作られ始めているということで、この本を一冊読むよりも、2時間の映画を観るほうが疲れないで済むかも。

内容
中国奥地で発生した謎の疫病。それがすべてのはじまりだった。高熱を発し、死亡したのちに甦る死者たち。中央アジア、ブラジル、南アフリカ…疫病は拡散し、やがてアウトブレイクする。アメリカ、ロシア、ドイツ、日本…死者の群れに世界は覆われてゆく。パニックが陸を覆い、海にあふれる。兵士、政治家、実業家、主婦、オタク、スパイ。文明が崩壊し、街が炎に包まれるなか、彼らはこの未曾有の危機をいかに戦ったのか?辛口で鳴るアメリカの出版業界紙「カーカス・レヴューズ」が星つきで絶賛、ニューヨークタイムズ・ベストセラー・リストにランクインしたフルスケールのパニック・スペクタクル。

出版社からのコメント
『METAL GEAR SOLID』監督・小島秀夫氏のコメント この本はジョージ・A・ロメロが「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」で「ゾンビ」というコンテンツを発明して以来の、「第二次ゾンビ革命」に違いない! その新規性と面白さにゾンビファンならずとも、誰もが息を吹き返す事だろう。 2012年夏全米公開! ディカプリオと映画化権を争い、ブラッド・ピットが獲得して、主役に正式決定。

著者略歴
ブルックス,マックス

1972年生まれ。「サタデイ・ナイト・ライヴ」などの脚本家として活躍後、2003年、The Zombie Survival Guideで作家デビュー

浜野 アキオ
1961年、宮城県生まれ。京都大学文学部卒業。英米文学翻訳家

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2011年05月09日

年収1億円思考 一生かかっても知り得ない

どなたかの書評にあったけど、たまに根性論を聞くとギクッとさせられて身が引き締まるw
全体的に学ぶべきことは多い内容なんだけど、あまり共感できないし、感動することも出来なかった。端的に言って、面白くはない内容だからかもしれない。

・10年は丁稚奉公を勤める。
朝早く起きて上司の言うことをまっすぐ聞いて文句は言わず休みは盆と正月だけで黙々と一所懸命に働く。これが誇りを生み自身や責任感や使命感を作る。「好きなこと・やりたい事」など若い時からわかるわけがない。

…これは、よくわかるのは「好きなこと・やりたい事」などわかるわけがない!ということなんだけど、しかしながら現在の世の多くの企業は、面接で問うてくるんだよね、「あなたのやりたい事はなんですか?」と。そこで「やってみないとわからないので愚直にやります」と答える人が入社できのは、昭和の年功序列社会だけだったのではないかな?そして、優秀ではない上司についてしまったときにはどうすればいいのだろう?

・クレームは財産
…確かにクレームの内容によっては、自社の問題点が見えてくるという利点があるのは分かっているんだけど、現在では、クレームの9割はただの言いがかり、というのが常識化しつつあるんだけどな。これは顧客が富裕層の場合は違うのだろうか?

あ、これは共感できる!というところがあった。
・「欲」を持つ、ということ。
欲こそが人を前に進ませるエネルギーとなる!という指摘にはとても共感できる。

後は、賢い母親の口癖が重要とか、パートナーとして選ぶ女性とか、ビジネスに大義を持つ、無用なものは人もモノもすぐに切る、「元気・礼儀・気遣い」はビジネスセンス、などなど、勉強になる内容もあれば、そこが期待できないから自己啓発を目指しているんだけどなあ〜と言いたくなることまで、本の全体としての流れに一貫性がなく感じてしまうところが残念なところ。

部下として優秀になることを書いているのかと思うと、次は上司として優秀な人になることを書いている。これは繋がっていることと考えるのかな?

というわけで、部分部分として学べることは多いけど、語り口に癖がある人であり、残念ながら感動するには至らなかったというところです。

株式会社オフィシャル
http://www.lp-official.co.jp/

内容紹介
なぜ、圧倒的大多数の人たちが、年収800万円で頭打ちしてしまうのか?

年収800万円までの人と年収1億円を超える人は、
決定的に「稼ぐ思考」が違う!

有名プロスポーツ選手から経営者まで、
年収1億円超のクライアントを50名以上かかえる著者が学んだ
「稼ぎ」の真実を初公開!

◎賢い母親の口ぐせから「稼ぐ人」はつくられる
◎「強み」は得意分野ではない。「強み」は自分で見つけてはいけない
◎「稼ぐ人」たちは、どんな女性をパートナーに選んでいるのか
◎売上をあげる。これが人間を一番元気にする
◎「稼ぐ人」の不変の法則。関係性と拡張性、そして一貫性
◎「利益をあげる人」と「会社を大きくする人」は実は全く違う
◎スキルトレーニングで人は、「稼げる人」に変わる

今すぐ、1億円分の「価値」を手にしてほしい。

有名プロスポーツ選手から経営者まで、年収1億円超のクライアントを50名以上かかえる男が、メンターから学んだ「稼ぎ」の真実。たった4年で、業界未経験の部下を年間5,000万円超売り上げるまでに成長させた「稼ぎ」のノウハウを初公開。

著者について
江上 治(えがみ・おさむ)

株式会社オフィシャル代表取締役
株式会社企画塾顧問
株式会社MMCコンサルティング顧問
ゴールドスター・アセットマネジメント株式会社執行役員
1967年、熊本県天草市生まれ。有名スポーツ選手から経営者まで年収1億円を超えるクライアントを50名以上抱える富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー。
サラリーマン時代には大手損保会社、外資系保険会社の代理店支援営業において、新規開拓分野にて全国1位を4回受賞し、最短・最年少でマネージャーに昇格を果たす。
自身が所属した組織もすべて全国トップの成果を挙げる。
起業後は、保険営業を中心としたFP事務所を設立。人脈ゼロ・資金ゼロから1,000名を超える顧客を開拓し、これまで新規に獲得した保険料売上は600億円超に達する。
コミッションは創業3年で業界平均の約5倍、社員3名で1億円を超え、なおも記録更新中。指導した部下は全国7万人のセールスの中でベスト5に2回入賞。
営業で培った新規開拓スキルをかわれ、国内で著名な売上増の企画会社の顧問に就任。
中小企業のコンサル業務を展開し、サポートした企業の売上が1年で8倍増になるほどの成果を挙げている。

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2011年05月07日

最強国家ニッポンの設計図

大前さん著書読むの二冊目。
凄いのは、「改正」という程度では最早日本はどうにもならない。破綻して壊死している部分は取り除いて、全くの新しい仕組みを設置するしかない!という感じだろうか。

「株式会社ザ・ブレイン・ジャパン」という国家レベルのシンクタンクを創設し、世界を見据えての日本の長期的な問題点に対する抜本的な解決策をだすことを目的としている。
これは、要は省庁レベルで各自バラバラなシステム設計をして巨額の税金を浪費させてしまうような日本国の中枢に、一貫とした骨子を提案する国家戦略立案機関を創ろうということだよね。

他にも、年金ファンドによって年金の仕組みを変える提言や、世界標準とした大減税をすべき理由を挙げている。「税率を下げれば税収は増える」のが世界の常識なのに、何故か日本ではこいう方向へ議論が向かわない。
税制を変えることで、法人や納税者の負担が減るだけでなく、徴収する行政機関の負担も減る。これって三方良しのように思えるんだけど、逆に仕事を奪われたくない税務行政は反対するのかもしれない。

なるほど、ニッポンいちのコンサルタントは此の様に問題点を分析し、このように解決策を提言するのか!!という事がとても衝撃的で感動した!
もちろん、この本は2009年の本ということで、エネルギーの政策などには賛成できない部分もあるんだけど、食料政策のことについても納得いくし、格差が広がっても天井を高くすることで底も高くなるという考え方もよく理解できる。
軍備を整える必要があるという考え方も、ここに来て始めて納得することが出来た。

世界の中の1国である日本をどのようなポジションに置き(方向性)、それをどのように実現させるか(方法論)という風に、日本の政治家が誰も提案出来ていないことをここまで具体的に明示していることが凄いよね。

ただ、いかにも外資コンサルといったような、世界に対する視点の持ち方と、日本の方向性に、少し違和感を感じつつも、でも、もうこういう方向へ行くのが現在の最善なのかもしれないなあという感覚と、ちょっと複雑な気持ちにもなるね。

そして、この抜本的な「創生」というのは、行政が持つ利権を全てご破算にし、無駄な仕事を徹底的に削除するという点において、凄くたくさんの反対者が居る考え方なのだろうなあ。

勿体無い!実現すればとても面白い国になると思うんだけどな!

内容紹介
シンガポールやマレーシア、台湾の国家アドバイザーとして国家建設に携わった大前研一氏が
「日本立て直しプランの集大成」と位置づける一冊。
一院制と国民投票を導入する政治システム、産業発展と地方復活を実現する道州制、所得税、
住民税、相続税・贈与税をすべてゼロにする全く新しい税制、アクティブで安心できる老後を可能にする新・2階建て方式の年金など、既存の政党や政府、論客とは全く異なる国家ビジョンは斬新さが際立つ。
さらに本書では、政策の細目をまとめる新しい国家シンクタンク設立も提唱する。
これを実践する政治家は現れるか!?

年金解決、所得税・法人税・相続税「ゼロ」、エネルギー大国、核「準備国」、日本を立て直すアイデアはすべてここにある。

著者略歴
大前 研一

1943年福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院原子力工学科で博士号を取得。日立製作所原子力開発部技師を経て、72年に経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。本社ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を歴任し、94年に退社。以後も世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして幅広く活躍するとともに、「ボーダレス経済学」と「地域国家論」の提唱者としてグローバルな視点と大胆な発想で活発な提言を行なっている。2005年には日本初の遠隔教育による経営大学院『ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学院大学』を設立し、学長に就任。日本の将来を担う人材の育成に力を注いでいる

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2011年05月03日

零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係

恥ずかしながらこの本の読み始めは「零崎人識」って誰だったか?どこで登場した人物だったかもすっかりと忘れてしまっていた。
で、結局一番最後まで、読み終えるその時まで思い出せないでいた。顔に刺青があってナイフを武器にしている奴なんて彼しか居なかったんだけどね。戯言シリーズ本編で一番最初に登場した零崎。

そっか、この殺人鬼がまだ普通に中学生をやれていた時代の物語=人間関係だったのか。
そして匂宮出夢は、こうして成長=変わっていくのか。
一番最後が一番凄惨で切ないね。こんな社会問題になりかねない大事件は、本編では取り上げられていたんだっけ?

殺人鬼と殺し屋の人間関係。
読者である一般人には理解できなくて、、、ああ、やっぱり切ないね。
戯言シリーズは人を殺し過ぎだよ!

内容紹介
「零崎一賊」――それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。
汀目俊希として中学校に通う零崎人識の下に、彼の友人を名乗る人物が現れた。“殺し名”序列一位、匂宮雑伎団の次期エース、匂宮出夢である。その口から発せられた『お願い』とは……!?

著者略歴
西尾 維新

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビューする

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2011年05月01日

国境なき大学選び 日本の大学だけが大学じゃない

一度社会人を経てから経営学修士課程MBAやロースクールで学び始める人が増えてきて、そういう姿がうらやまし思いつつ、ドラゴン桜を知って以来、東大も目指してみたかったなあ、なんて影響を受け易い性格なものだからさあ、すごく関心を持った。
海外の大学で学ぶということの厳しさは聞こえてくるんだけど、でもみんななんだか充実しているみたいなんだよねえ。

というわけで、実際に行動に移した人たちは、一体どうやって進路を選び、どんな試験にパスして、どうやって奨学金を得て、渡航したのか?さらに卒業後はどうしているのか?
までをも網羅したインタビューが、アメリカを中心として、イギリス、オーストラリア、中国、の有名大学について教えてくれている。

読みながら学生生活を想像して、それだけでもなんだか楽しかったりした。
金と時間に余裕があれば挑戦してみたい……なんて言ってると、金と時間は自分で作るものだと言われそうだが。

内容紹介
009年のハーバード大学の学生数のうち、日本人は5人(中国人36人、韓国人42人)、しかも同じ年に入学したのは、たった1人だった――。

この数字は何を意味するのでしょうか。
日本の国際競争力のさらなる低下? 知のガラパゴス化? それとも……。

本書は、そもそも「海外進学」の情報がきわめて入手しにくく、
選択肢のひとつになりえていないことを指摘。
ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、北京大学、ハワイ大学など、
海外の12大学に通う学生の声をヒアリングすることで、
勉強、生活、お金、就職など、気になる情報について、
リアルな海外進学の姿を浮かび上がらせる試みの書です。

そう、東大だけが最高峰じゃない!
海外には、無数の可能性が広がっています。

これから大学に進もうとする人の進路選択、そして
日本の大学教育をめぐる議論に一石を投じる1冊の誕生です。

2009年のハーバード大学の学部生数のうち、日本人は5人(中国人36人、韓国人42人)で、しかも同じ年に入学したのは、たった1人だった―この数字は何を意味するのか。日本の国際競争力のさらなる低下?それとも…。本書は、そもそも「海外進学」の情報がきわめて入手しにくく、選択肢のひとつになりえていないことを指摘。海外の12大学に通う学生の声をヒアリングすることで、リアルな海外進学の姿を浮かび上がらせる試みの書である。

著者よりコメント
海外大学に進学した場合、どんな4年間が待っているのか、まとまった情報が日本語で提供されることはほとんどありません。
この情報の少なさが、留学に関する議論を非常に表面的なものにとどめているのではないかと思っています。

このことを踏まえて、この本の目的は次の2つとしました。

1 海外の大学に正規の学生として通った日本人の体験談を通じて、海外大学での生活、さらにその後の人生へのインパクトの具体的なイメージを持ってもらうこと
2 日本の大学教育のあり方に興味を持っている人に対して、それを相対化する鏡を具体例に基づいて提供すること

この本は、海外の大学はこんなに素晴らしいからぜひ行きなさい、と礼賛する本ではありません。
インタビューの中身を読めばいいことづくめではないことがわかっていただけるはずです。

インタビューをしながら、これを高校生のときに聞けていたら、と思うことが多くありました。
日本の大学へ行ったという自分の選択は後悔していませんし、自分にとっては最善だったと思ってもいます。
しかし、外へ行った人の話を聞いて、日本の大学教育を相対化すること、日本の大学へ行くということですら選択の結果であることを意識していたら、学生時代の過ごし方が大きく変わっていたのではないかとも思うのです。

毎日大学へ行き、講義を聞いたり聞かなかったりし、サークルに顔を出したりバイトをしたりする生活に対して、つねに「あれ、これでいいんだっけ? これがやりたかったんだっけ?」と問い直すことができたはずです。
結果的に、進路は変わらなくても、自分の学業に対する態度、生活の充実度は変わったのではないかと思います。

この本が、これから大学に進もうとする人の進路選択、および日本の大学教育をめぐる議論に、少しでも新しい視点を提供できれば幸いです。
(「はじめに」より)

著者について
山本敬洋(やまもとたかひろ)


1984年、東京生まれ。私立武蔵高校、東京大学教養学部総合社会科学科卒業(国際関係論専攻)。
米国タフツ大学フレッチャー法律外交大学院修士課程修了(アジア太平洋地域、国際情報コミュニケーション専攻)。
高校卒業時の進路選択と学部時代の交換留学をきっかけに日本人学生の海外進学および卒業後の動向に関心を持つ。

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