2012年04月27日

光媒の花

6つのオムニバスなんだけど、それぞれの物語が少しずつ前後の物語とつながっていて、世界観が広がっていく。

どのお話も、ほんと、どこにでも居る人間たちの、どこにでもあるような日常の暮らしの中で、抱える過去の話だったり、嘘だったり、葛藤だったり。
自分の身に迫るような話もあったり、気持ちの悪い話もあり、もどかしくなる話もあり、引きこまれて一気に読んでしまいました。

商品の説明
第23回(2010年) 山本周五郎賞受賞

内容紹介
印章店を細々と営み、認知症の母と二人、静かな生活を送る中年男性。ようやく介護にも慣れたある日、幼い子供のように無邪気に絵を描いて遊んでいた母が、「決して知るはずのないもの」を描いていることに気付く……。三十年前、父が自殺したあの日、母は何を見たのだろうか?(隠れ鬼)/共働きの両親が帰ってくるまでの間、内緒で河原に出かけ、虫捕りをするのが楽しみの小学生の兄妹は、ある恐怖からホームレス殺害に手を染めてしまう。(虫送り)/20年前、淡い思いを通い合わせた同級生の少女は、悲しい嘘をつき続けていた。彼女を覆う非情な現実、救えなかった無力な自分に絶望し、「世界を閉じ込めて」生きるホームレスの男。(冬の蝶)など、6章からなる群像劇。大切な何かを必死に守るためにつく悲しい嘘、絶望の果てに見える光を優しく描き出す、感動作。

内容
もう、駄目だと思った。それでも世界は、続いていた―少女は無限の想像力でこの世界を生き延び、少年はたった一つの思い出にしがみつく。一匹の蝶が見た悲しみの先に広がる光景とは…渾身の連作群像劇。

著者について
道尾 秀介(ミチオ シュウスケ)

1975年生まれ。2004年、『背の眼』で題5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。2007年『シャドウ』で本格ミステリ大賞受賞。2009年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞受賞。2010年『龍神の雨』で大藪春彦賞受賞・『カラスの親指』、『鬼の足音』、『球体の蛇』は直木賞候補に。また、「このミステリーがすごい!2009年版」で作家別投票一位を獲得、『向日葵の咲かない夏』がオリコンによる「2009年最も売れた文庫本」となるなど、各所で絶賛、注目度No.1の作家である。

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2012年04月25日

ピース

本屋さんの文庫コーナーに行くとまだ結構平置きされて目立つこの本。
表紙絵からどうしても子どもたちが登場人物の作品と思い込んでいたんだけど、裏表紙のあらすじを読むと「スナック」?「バラバラ殺人」?…なんだこりゃ?
なんてどんどん興味をそそる本をついに読破!

いや、ほんと、結構ハードボイルドな感じの作品というのが第一印象でした。
だって舞台が秩父のスナックで、その店のマスターや店員、常連客が織りなす人間模様が、肉体関係も織り交ぜて大人な感じ。

登場人物たちにそれぞれの過去があって、そんな過去が絡みあい事件に発展していく。
ほんと、初めの予想をどんどんぶち壊してくれる内容で、グイグイ引きこまれました。
アマゾンレビューでは厳しい意見が多いけど、別にそんな細かいところまで突っ込む必要はないんじゃないかな。
わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない、のかもしれない。

内容
埼玉県北西部の田舎町。元警察官のマスターと寡黙な青年が切り盛りするスナック「ラザロ」の周辺で、ひと月に二度もバラバラ殺人事件が発生した。被害者は歯科医とラザロの女性ピアニストだと判明するが、捜査は難航し、三人目の犠牲者が。県警ベテラン刑事は被害者の右手にある特徴を発見するが…。

内容
連続バラバラ殺人事件に翻弄される警察。犯行現場の田舎町に「平和」は戻るのか。いくつかの「断片」から浮かび上がる犯人とは。陰惨な連続殺人は「ピース」によって引き起こされた!? 書き下ろし長編ミステリー。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

著者略歴
樋口 有介

1950年(昭和25)群馬県前橋市生まれ。88年に『ぼくと、ぼくらの夏』で第六回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞

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2012年04月18日

ひとり仕事術

何か一つでも身になりそうなノウハウがないかと手に取った一冊。

なるほど、ひとつひとつの項目がとても丁寧に解説されていて、ほんと「ひとり」で仕事をしていこうとする人にとっての「転ばぬ先の杖」となっている。

特に印象に残ったのは、市区町村ごとに健康診断が受けられる制度を持っていて、こういう個人事業の人間にとって良い味方となってくれているとかの情報。「青色ドック」というのもあるんだね。

個人事業で一番難しい「自己管理」について、改めて見直してみるのには適切な本でした!

出版社/著者からの内容紹介
これから自分の力で生きていこうと決意した人へ。
会社を辞めてたくましくなれる1冊。
独立した人、したい人のためのバイブル!

■この本が必要な、“ひとり仕事人”とは?

1. 夢や目標を持ち、その実現に向かって行動している人、あるいは、その第一歩を踏み出そうとしている人
2. 好きな仕事ができ、心の豊かさを保てるだけの「ほどほど」の収入を確保したい人
3. 雇われることなく、雇うことなく、自分のスタイルで仕事をしたい人

この本では、こうしたひとり仕事人にとっての「仕事の創り方」「キャリアプランニング」「時間とお金の管理術」「働く環境」などについての具体的な知恵を、現場での生の声をもとにまとめています。

内容
この本では、主に個人で仕事をする人(=ひとり仕事人)にとっての「仕事の創り方」「キャリアプランニング」「時間とお金の管理術」「働く環境」などについての具体的な知恵を、現場での生の声をもとにまとめています。もちろん、これらの知恵はいわゆる個人事業主のためだけのものではありません。「組織に頼らず」仕事をしたいと考えている全ての人に応用可能なものです。

内容
個人で仕事をする人にとっての「仕事の創り方」「キャリアプランニング」「時間とお金の管理術」「働く環境」などについての具体的な知恵を、現場での生の声をもとにまとめた一冊。

独立した人、したい人のためのバイブル!

あわない人とは仕事はしない/ひとり仕事は「瞬間芸」からはじまる/「不景気オーラ」を出すな/取引先の行動・思考パターンを見抜け/「松・竹・梅」の3色ファイルで料金交渉/「好きな仕事」と「食べていく仕事」のバランスを考える/ひとり仕事人は「椅子」にこだわる/「打ち合わせしやすい店」7つの条件/1回海外旅行に行ったつもりでウェブサイトに投資する/意外に「朝型」が多いひとり仕事人/ひとり仕事で「仕事」と「子育て」の幸せを両方つかむ

「営業術」から「お金の管理」「健康管理」まで、ひとり仕事人の知恵が満載!

著者略歴
中本 千晶

1967年生まれ。山口県周南市に育つ。東京大学法学部卒。「将来はものを書く仕事をしたい」との夢を抱き新聞社を受験するも失敗、株式会社リクルートに入社。会社員生活のなかで思わず夢を忘れそうになるが、2000年秋に一念発起して独立、昔の夢に向けて一歩を踏み出す。現在は「働き方・学び方・遊び方」をテーマに執筆活動を展開中

抜粋
 私は「ひとり」で仕事をするのが好きです。
 「ひとりで仕事をする」とは、チームを組んでの仕事をしない、という意味ではありません。肉体的・精神的に誰からも縛られることなく、また、誰を縛ることもないという意味での「ひとり」です。
 ひとり仕事人には「自由」があります。どんな仕事をするか、年間いくら稼ぐか、誰と仕事をするか、オフィスの椅子に何を選ぶか、全て自分で決めることができます。
 もちろん、「自由」の裏返しとして、ひとたび自分で決めたことには「責任」を持たなければなりません。会社員のように、いざというときに上司や会社が助けてくれることはありえませんから。
 自立した「ひとり仕事人」たちが、それぞれのユニークな才能を持ち寄って、対等でフェアな関係のなかで新たな価値を生み出していく。私は、そんな働き方が好きなのです。こうした働き方は、これからもっと広まっていくことと思います。
 しかし、「ひとり仕事」は「ひとり」であるゆえの難しさもあります。なぜなら、「ひとり」で全てをこなさないといけないからです。苦手なお金の管理も、クレームの対応も、新しいパソコンのセットアップも、全て自分で解決しなければなりません。そこで体を壊してダウンしたらアウトです。実際、私自身も会社を辞めてからは、現実レベルではわからないことだらけで、暗中模索の日々が続きました。
 そんなことに時間と労力を使うのはもったいなさすぎる、どうせなら、そのような問題はさっさとクリアして、自分が本来やりたい仕事に力を集中したい。どうせなら、もっと素敵に「ひとり仕事」を楽しみたい!
 それが、この本を書こうと思った一番の原動力でした。

 この本では、主に個人で仕事をする人(=ひとり仕事人)にとっての「仕事の創り方」「キャリアプランニング」「時間とお金の管理術」「働く環境」などについての知恵を、体系的かつ具体的にまとめています。もちろん、これらの知恵は「組織に頼らず」仕事をしたいと考えている全ての人に応用可能なものです。
 また、これまでの独立支援本と違うのはつぎの3つです。
 まず第一に、「会社組織からも学ぶ」ことに重点を置いています。独立志向の人のなかには「会社」そのものを毛嫌いする人もいますが、どうしてどうして、会社は捨てたものではありません。
 「会社」にはビジネス社会で生き抜くために必要な機能が全て備わっています。「ひとり仕事」を会社の機能に模して考えることで、今の自分に足りない機能が何かが見えてきます。また、会社という集団には、チームワークで生産性を高めるための知恵が蓄積されています。そこから学ばない手はありません。ですから、本書では会社組織の部署名になぞらえて章立てをしています。
 第二に、たくさんの「ひとり仕事人」の声を集積しています。「ナレッジ」という言葉が定着してきましたが、「ひとり仕事人」も一匹狼で戦うのではなく、ナレッジを集積する場があってもいいじゃないか、というのがこの本の考え方です。
 第三に、長い目で見た「よりよい働き方」について考えます。終身雇用制のもとでは、個人のキャリアプランでさえも会社が面倒を見てくれていましたから、日本人は「キャリアを自分で考える」ことに慣れていません。せっかく独立して自由を手に入れたにも関わらず、日銭を稼ぐことに追われるあまり、キャリアを近視眼的にしか見られなくなりがちな現状もあります。
 しかし、「ひとり仕事人」こそ、自分のキャリアを長い目でじっくり考えるべきではないでしょうか。自分で考えなければ、誰も考えてはくれないのです。

 こうして「責任を伴う自由」を謳歌し、自分の人生を自分のものにできる、カッコいい働き方を応援すること、それが本書の最終目的です。本書が、仕事を持つ全ての皆さんの元気の素となれば幸いです。

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2012年04月17日

空の境界 未来福音

いや、面白かった〜!
そもそも「空の境界」を読んだのが正月休みをまたぐ為にどっさりと本を借りてきた時だったから、割とつい最近の事といえるんだけど、この間に映像も見たし、漫画も読んだ。
そしてこの文庫だったから、凄く良いタイミングで空の境界に触れることが出来たんだなあ!

ただほんと、通勤の往復で簡単に読み終わってしまう薄さが残念!
もっとたらふく読みたかった!

内容説明
“新伝綺”、リプライズ!
新伝綺ムーブメントを打ち立てた歴史的傑作、『空の境界』の唯一にして正統なる継承作品として発表された伝説の同人作品を、満を持して星海社文庫化。
未来視の少女・瀬尾静音と出会った黒桐幹也と、同じく未来視の連続爆弾魔・倉密メルカと出会った両儀式。
ふたつの“未来”が重なり合う結末の行方は――!?
これぞ未来と過去を繋ぐボーナストラックにして原点回帰!

著者略歴
奈須 きのこ

ゲームメーカー・TYPE‐MOONのシナリオライター。小説家

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2012年04月15日

ザ・パワー

この本の前作である「ザ・シークレット」と言っていることは一緒なんだよね。
ただ、言い方を変えているといった感じ。

前回は「イメージ」することに注力しているといった感じだろうか?
そして今回は、「愛の力」を使うことに注力している。

読んでいる時にはとても気持ちが良くなる「愛」を持ったポジティブな思考法を養うことが、この「パワー」を得るためには肝要なことなのだと。

内容紹介
この本は、宇宙で最強の力「ザ・パワー」に関する案内書です。あなたが夢見る人生は、思っているよりもずっと近くにあります。必要なのはたったひとつだけ--それが「ザ・パワー」です。

欲しいものを全て手に入れる方法、宇宙で最強の力「ザ・パワー」に関する案内書。全ての発見、発明、人間の創造は、このパワーからやってきます。完全な健康、素晴らしい人間関係、やりがいのある仕事、幸せな人生、欲しいものを全部手に入れるために必要なお金など、全てはこのパワー(The Power)からもたらされます。

映画「ザ・シークレット」を製作、単行本『ザ・シークレット』は46カ国でベストセラーに。

著者略歴
山川 紘矢

1941年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、大蔵省に入省。87年に退官し、以来、亜希子夫人と共にスピリチュアル・ブックを日本に翻訳紹介し続ける

山川 亜希子
1943年東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵省勤務の夫と共に外国生活を経験し、マッキンゼー・アンド・カンパニーなどの勤務を経て翻訳に携わる

佐野 美代子
英国で幼少期を過ごす。上智大学英文科卒。外交官夫人。同時通訳歴20年。精神世界の通訳も多数経験。モンロー研究所アウトリーチ・ファシリテーター

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2012年04月08日

ハードボイルド・エッグ (双葉文庫)

先日読んだ「サニーサイドエッグ」の前編。
う〜ん、この著者の本はハズレがないなあ!!

にしても、9割方ハードボイルド・コメディーで話が進んでいるのに、ラストに来てお涙頂戴はないじゃないか!というくらい、最後が湿っぽくなる。
でも、読んでいて夢中になってしまう本でした!

内容
フィリップ・マーロウに憧れ、マーロウのようにいつも他人より損をする道を選ぶことに決めた「私」と、ダイナマイト・ボディ(?)の秘書が巻き込まれた殺人事件。タフさと優しさを秘めたハードボイルド小説の傑作。

中学の頃にフィリップ・マーロウのようなクールな探偵になることを心に決め、とうとう脱サラして事務所を開いた私。だが、来る依頼は動物の捜索ばかり。おまけにとんでもない婆さんを秘書に雇うはめになり…。

著者略歴
荻原 浩

1956年、埼玉県生まれ。1997年、『オロロ畑でつかまえて』で第10回小説すばる新人賞を受賞、作家デビュー

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2012年04月03日

甘い物は脳に悪い (幻冬舎新書)

この本で言いたいことは全て「はじめに」に書いてある通り!
というとてもわかりやすい本だけど、各論でも結構面白い、興味深い知識を拾うことができる。

ゼロカロリーだからって太らないわけではない!
市販の野菜ジュースは投資効果ゼロ!
朝食はしっかり食べるべき!
うつ症状は食事で治る!
野菜ばっか食べてても健康に成らない!
仕事が立て込んでいるときにはコーヒーはダメ!
スポーツドリンクは仕事の効率を下げる!

などなど抜粋。
私も良かれと思って摂取していたものが、どうやらダメらしい理由をしっかりと教えてくれている。
それに、最近は特に野菜食ばかりじゃダメで、むしろしっかりと肉食してタンパク質を取ることが健康につながるということが色んな所で言われてきたのが嬉しい。
Amazonの評価は厳しいみたいだけど、まだあんまり知識のない健康トリビア初心者にはうってつけの良書でした!

内容紹介
気分転換におやつを食べると、仕事の効率は恐ろしく下がる!

成功している経営者は、気分転換に甘い物を食べたりはしない。仕事の効率が下がることを知っているからだ。一方、仕事ができない人にかぎって、身体によかれと思って市販の野菜ジュースを毎日飲んだり、ノンカロリー食品を選んだり、頻繁にコーヒーを飲んだり、サプリメントをとったりしてますます太り、仕事も伸び悩む。本書は食事によって「痩せやすくなる」「疲れにくくなる」「集中力が高まる」などの身体のメカニズムを解説。食事が仕事に与える影響の大きさを知れば、食生活は劇的に変わる!

著者略歴
笠井 奈津子

栄養士、食事カウンセラー、フードアナリスト。東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。都内心療内科クリニック併設の研究所で食事カウンセリングに携わり、7000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。大手企業で食生活改善アドバイザーとして研修や講演をするほか、ビジネスマンを対象とした個人向けのプライベートカウンセリング、自己管理能力を高める経営者向けセミナーなども実施

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2012年04月01日

さよなら、そしてこんにちは

全部で7話のオムニバス。
一つ一つ独立したお話なので、一つ一つ読んでいくととても面白い!

・さよなら、そしてこんにちは
こちらは葬儀屋に勤める男が主人公の話し。日々他人の死に接するも、自分にも新しい後が生まれる予定で…。

・ビューティフルライフ
リストラされて再就職を断念した一家が田舎に引越し、就農支援制度で農園経営を目指すんだけど、その田舎暮らしには色んな事が起きて…。

・スーパーマンの憂鬱
スーパーに勤務する男性が主人公で、テレビで新しい健康食が登場するたびにお店の品揃えに翻弄されている。

・美獣戦隊ナイトレンジャー
子ども向け戦隊ヒーローの一人に恋した主婦が、子どもにかこつけて周りの人には知られずに追っかけを始めるが、ヒーローショーで実際にあった彼は…。

・寿し辰のいちばん長い日
頑固一徹だが経営が芳しくない寿司屋に訪れた、まるで取材をしているように店を吟味する客に翻弄される寿司屋の大将。

・スローライフ
数年前にたまたま出版した料理本に「スローな〜」というタイトルをつけたがために今になってスローライフで注目を浴びるようになった主婦が、色んな取材に翻弄される。

・長福寺のメリークリスマス
お寺の住職なのに家族にクリスマスパーティをせがまれ、密かに始めたその準備に翻弄される。

どれも、働く人がまじめに働くがために翻弄されて右往左往している姿を滑稽に描いていて、悲哀と笑いを誘う物語で、面白く読了しました。

内容
世のため、人のため、そして家族のため、働き者の悲哀を描く、著者独壇場の傑作集。

著者略歴
荻原 浩

1956年生まれ。広告制作会社を経て、97年、『オロロ畑でつかまえて』で「小説すばる新人賞」を受賞しデビュー。軽妙洒脱、上質なユーモアに富んだ文章には定評があり、行間に人生の哀歓が漂う。次々と新しいテーマに挑む、現在最も注目されている作家。2004年10月刊行の、若年性アルツハイマーを扱った『明日の記憶』で第十八回山本周五郎賞を受賞。渡辺謙主演の映画も大ヒット。『あの日にドライブ』は、第一三四回直木賞の候補に

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