2014年07月30日

終物語 (下)

この下巻は良かった〜!
「伝説」シリーズからキャラの心理描写がクドくてしつこくてちょっと嫌な感じもしていた著者の文章なのだけど、この終物語くらいから、クドいけどしつこさが薄まってきて読みやすくなったような気がしてきて、そして、ほんとこの下巻で終わっても青春モノのような終わり方がなんか爽やかで、とても良い気分で読み終えました。

それにしても扇ちゃんの正体が・・・!
そして暦くんがそんな風に動くなんて全く想像できなかったので、ここでホロリと来てしまったよ。。。
すっごく良い物語だったので、「続」は絶対に読みたいし、初回の化物語ももう一度読み返したいのだけれど、もっと時間がほしい!!

内容紹介
“それがきみの――青春の終わりだ。”大学受験当日の朝、北白蛇神社へ向かった阿良々木暦。彼を待ち受けていたのは、予期せぬ笑顔と、最終決戦の号砲だった――すべての<物語>はいまここに収束する……!

著者略歴
西尾維新

1981年生まれ。第23回メフィスト賞受賞作『クビキリサイクル』(講談社ノベルス)に始まる“戯言シリーズ”を、2005年に完結

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posted by yotu at 22:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 西尾維新

2014年07月22日

虐殺器官

やっと読み終わった。
ほんとに最初から最後まで、暗く、苦しく、グロテクスな作品だった。
そして最後の真相は悲しく。

P369「愛国心が戦争の動機の座に就いたのは、いつだろうか。
民主主義が誕生するまで愛国心が戦場へ行く動機になどなっていなかった。戦争は利益のため。

そうだよなあ、だから殊更に愛国心を唱える人に共感できなかった。

P392「スペクタクルとしての戦争は、常に必要だ、と。どこかで戦争が起こっているということ。とりわけ、どこか自分とは関係のない場所で悲惨な戦争が起こっているということ。僕らはそれを意識し、目撃することで、自己を規定することが初めて可能になるのだ、と。

こういうセリフは、今現在、本当にイスラエルやアフリカで戦争が起きているからこそ重い。すっごく重い。結局自分はそれを意識し自己規定する小さな個に過ぎないんだね。「虐殺」をこういう風に使う人がいることに畏怖した。

いや〜、次はもっと気分が明るくなる本を読もう!

内容紹介
9・11以降の、“テロとの戦い"は転機を迎えていた。
先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。
米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう……
彼の目的とはいったいなにか? 大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官"とは?
ゼロ年代最高のフィクション、ついに文庫化。

著者について
伊藤計劃

1974年10月東京都生まれ。武蔵野美術大学卒。
2007年、『虐殺器官』で作家デビュー。同書は「ベストSF2007」「ゼロ年代ベストSF」第1位に輝いた。
2008年、人気ゲームのノベライズ『メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット』に続き、オリジナル長篇第2作となる『ハーモニー』を刊行。第30回日本SF大賞のほか、「ベストSF2009」第1位、第40回星雲賞日本長編部門を受賞。
2009年3月没。享年34。
2011年、英訳版『ハーモニー』でフィリップ・K・ディック賞特別賞を受賞した。
2015年、『虐殺器官』『ハーモニー』の両作が、ノイタミナムービーで映画化されることが発表された。

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posted by yotu at 00:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | SF