著者/訳者名 西尾維新/著
出版社名 講談社 (ISBN:4-06-182250-0)
発行年月 2002年05月
サイズ 381P 18cm
価格 1,029円(税込)
本の内容
鴉の濡れ羽島で起こった密室殺人事件から二週間。京都、私立鹿鳴館大学。「ぼく」こと“戯言遣い・いーちゃん”が級友・葵井巫女子とその仲間たちと送る日常は、古都を震撼させる連続殺人鬼“人間失格・零崎人識”との出会いによって揺らめき脆く崩れ去っていく―。そして待ち受ける急転直下の衝撃。一つの世界が壊れる“そのとき”を描ききった新青春エンタの傑作。
どこかの書評にあったんだけど、前作でありデビュー作である「クビキリサイクル」は、デビュー作であるだけに著者の本当のはっちゃけ力を抑えていて、それが今作以降から爆発していくと。
そのせいなのか、この本の前半はこの主人公ってこんなにも弁舌なのか?といぶかしく思うほどしゃべり過ぎている。というかほんと、しつこい。
しつこいと言えば「化物語」でも主人公と登場少女との掛け合いは“しつこい”んだけど、そっちは楽しめるしつこさで、本作は違和感を覚えるしつこさ。
本作は中盤から続々と人が死に出す。登場人物描写が濃厚で印象深いだけに、本当にちょっと「えっ!」と驚かされる。
そして、主人公の自己否定イメージの濃さとその、また異様に長い、描写は、きっと判断力とか脳の伝達信号が弱っている人にはあまり読ませたくないくらいに“屁理屈”的でなんか余計なことを考えさせてしまう気味の悪さを感じた。
今作は誰にでも進められるものではないなあ。はじめの事件の解がわかってみると、でもやっぱりそんなシンプルな理由で事件を起こしちゃだめだよなあって思う。動機はもっと複雑で積年のものであっていいんだよ、物語なんだから。



