2017年05月02日

あそびの生まれる場所

「はじめに」のP8〜9より抜粋して一部省略

『「あそび」とは、意図してつくったゆるみ。一見無駄に見えるがそれがなければ全体をうまく動かすことが出来ないもの。
私たちは、こういうことに対して<あそび>という言葉を当てはめてきた。

遊びの本質は、「想定外のドキドキ」だ。結果がわからないから遊びになる。
現在社会は、こういう遊びを許容しにくくなっている。
「それは誰のせいか?」「損か特か」
「私のせいにされたくない」「私は損をしているのではないか」
気持ちの焦りが、苦情というものの言い方を生み出し、他者を責め、炎上させる。
それを恐れて、さらに何事も起こらぬように縮こまる。禁止する。

本書では、この悪循環を「制度化」「サービス産業化」という視点から分析を試みている。
何かをしてみようという気持ちが生まれてくる運営とはどのようなものか。
誰かを排除したり、安易に権力に頼ること無く、自由を感じながら生きていける暮らしとは、社会とは、どうすれば作れるか。
これが本書の主題である。』

著者は、自らの子育てを通して、保育園や学校の保護者会活動をもっと楽しむ為にはどうしたらいいか?
保育サービスを提供する人、される人、に別れるのではない、共に子育てに携わる大人として、一緒に責任を負いつつ、一緒に遊びたい。
そうして、自分が住む街のあちらこちらに「私のだいじな場所」を育てて行きたいと考えている人なんだ。

前著「私のだいじな場所」(2005年)では、日本各地にある10ヶ所の事例を取り上げているけど、今回は、

・北浜こども冒険ひろば(東京都品川区)
・一畳プレーパーク(埼玉県川口市)
・子育てひろば「ぶりっじ@roka」(東京都世田谷区)
・フキデチョウ文庫(岩手県盛岡市)
・こどものたまり場大人のはなす場『かっちぇて』(長崎県長崎市)
・コミュニティハウスひとのま(富山県高岡市)
・彩星学舎(埼玉県さいたま市)
・のおがた未来cafe(福岡県直方市)
・NPO法人なかよしねっと(埼玉県朝霞市)
・NPO法人暮らしネット・えん(埼玉県新座市)
・高知こどもの図書館(高知県高知市)
・深谷シネマ(埼玉県深谷市)
・わらしべの里共同保育所(埼玉県熊谷市)
・興望館(東京都墨田区)このP195で泣かされた!!
・川口自主夜間中学(埼玉県川口市)

15ヶ所の事例が紹介されていて、どれも魅力的なだいじな場所になっている。

また、著者自身が開催してきた事業事例として、「おとうさんのヤキイモタイム」(http://yakiimotime.com/)では、[子どもに当たらず、火にあたる]という名言まで生まれた。

他に、さいたま新都心のけやきひろばで「落ち葉の遊園地」では、スタッフが準備も片付けも全部やってあげるのではなく、参加者にどんどん手伝ってもらうことで「お客さん」にならず当事者として一緒に場をつくるのがテーマだった。

大宮市の商店街道路のど真ん中で「らくがきタイム」を開催したときは、子どもも大人もみんな混ざって、道路をらくがきで埋め尽くした。

子どもと一緒に遊ぶことを通じて「公共マネジメント」を考えていく。
時間をかけて、ゆっくりと、みんなで試し、ふりかえり、また試していく、新しい暮らし方の模索。

久しぶりにゆっくりと時間をかけて一冊の本を楽しみました。
ドキドキして面白かった☆

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posted by yotu at 00:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生き方暮らし方
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