著者/訳者名 山口絵理子/著
出版社名 講談社 (ISBN:978-4-06-282064-6)
発行年月 2007年09月
サイズ 263P 19cm
価格 1,470円(税込)
ちくしょ〜やられた。
何がやられたってはっきりと説明できないんだけど、またまた徹夜読書してしまった。
TBS情熱大陸「バッグデザイナー・山口絵理子(やまぐち えりこ)、26歳」
http://www.mbs.jp/jounetsu/2008/03_16.shtml
を見てしまう前に本を読むつもりだったのだけど、なんやかんやで先にテレビを見た。
たった30分の番組でも、十分に彼女の魅力が伝わってきた。すごい、カッコイイ!!
「メイド・イン・バングラディシュ」。ナチュラルだけど洗練されたデザインのバッグに、この文字が刻まれたタグがぶら下がっている。これが、山口の仕事の成果だ。
大学時代に開発途上国支援に興味をもった山口は、アジア最貧国のひとつであるバングラディシュに渡った。そこで、「必要なのは施しではなく、先進国との対等な関係だ」と気づき、ジュートという麻の一種で作られたバッグをバングラディシュで作り日本の有名店で売ることで、自立を支援することにした。
とはいっても「安かろう悪かろう」「援助されるのが当たり前」という価値観が染み付いてしまったバングラディシュで、そうそう事は簡単に進まなかった。失敗、挫折、裏切りなどを乗り越えて、ビジネスを軌道に乗せることに成功した。
外見は、まだ「女の子」と呼んでもいいくらいの山口から溢れ出てくるパワー。「一歩を踏み出す勇気」を持った女性の、大冒険物語の始まり始まり。
※TBS情熱大陸より引用
目次
プロローグ
第1章 原点。学校って本当に正しいの?
第2章 大学で教える理論と現実の矛盾
第3章 アジア最貧国の真実
第4章 はじめての日本人留学生
第5章 途上国発のブランドを創る
第6章 「売る」という新たなハードル
第7章 人の気持ちに甘えていた
第8章 裏切りの先に見えたもの
第9章 本当のはじまり
エピローグ 裸でも生きる
何が凄いって、著者の生い立ちの悲惨さと壮絶さ。
小学生時代に、そんなに暴力的ないじめがあっても良いものなのだろうか?「ブス、バカ」のような悪口を言い合う程度の『ケンカ』はありがちなものだったが、怪我をさせたり水をぶっかける様ないじめと言うのは実際にあるのか?恐るべし埼玉ローカル。気持ちが悪くなる。
中学生で不良ぶるのは、やはり全国共通か。でも、薬に手を出して身を滅ぼすのは関東ならではだろうか?地方でもありうるのか?
そんな周りの友人たちの姿を見て、そこで気がついた著者は柔道一直線。県大会を制覇する。
女子柔道で県内一の実力校に誘われて、その高校を打倒するために別の高校を選ぶというのも、常人の発想ではない。
しかも入ったのは男子柔道部。
そこではしごかれ、締め落とされ、壁に叩きつけられ、そんな環境で性的に凌辱されずに済んだのだろうか。
少し前にどこかの中学か高校柔道部で、しごきにあった女子生徒が死亡する事故が起きたよな。学校が責任逃れをしている。
また、同じように空手部でも具合の悪い生徒を無理やり走らせて死亡させたか、障害を残して事件になった。
スポーツ科学がこれだけ体系化されている時代に、なぜこんな無謀で根性論的なしごきが存在し続けるのか理解できない。
というか、著者の365日柔道に打ち込むその根性が常軌を逸していて震えが来る。
慶応大学に入るための努力も凄い。
とにかく著者は、一心不乱に努力しすぎる人なのだ。
国連をはじめとする国際機関が、実は官僚的な組織で生ぬるい行政的な組織と言う話を以前ジャーナリストさんから聞いたことがあるけど、先進国の大学院で修士とか博士とか取った高学歴の人間が行き着く先がこういうところなのかなあって、ちょっと生々しかった。
バングラディシュでは、時間をかけて信頼関係を築いても、それでも裏切られてしまうんだね。
「目先のはした金よりも、息の長い利益」と言う考え方は、生活に余裕がある国の人間にしか通用しないのかもしれない。
でも、独りで国を行き来しながら日本で販売して、ついには直営店を作って、そんなマザーハウスと言う会社にとても興味がわいた。
株式会社マザーハウス
http://www.mother-house.jp/
楽天のお店にも卸しています
本の内容
イジメ、非行…居場所がなかった青春。そして偏差値40からの一流大学への挑戦。大学を卒業し、本当の現場を見たいと渡ったアジア最貧国。腐敗にまみれた国で見つけた眠る素材、出会う人々。やがてバッグ造りで起業を決意。数々の失敗、挫折、裏切りに遭いながらも歩みを続け、途上国発ブランド、マザーハウスを軌道に乗せて各マスコミで注目の女性。明日へ向かう力に溢れたノンフィクション。
著者情報
山口 絵理子(ヤマグチ エリコ)
1981年埼玉県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、バングラデシュBRAC大学院開発学部修士課程修了。小学校時代イジメにあい、その反動で中学で非行に走る。その後、強くなりたいと高校の「男子柔道部」に自ら飛び込み、女子柔道で日本のトップクラスに。偏差値40から受験勉強3ヵ月で慶應大学に合格。大学のインターン時代、ワシントン国際機関で途上国援助の矛盾を感じ、アジア最貧国「バングラデシュ」に渡り日本人初の大学院生になる。必要なのは施しではなく先進国との対等な経済活動という理念で23歳で起業を決意。ジュート(麻)を使った高品質バッグを現地で生産し輸入販売する「株式会社マザーハウス」を設立。あらゆる苦難を乗り越えビジネスを軌道に乗せた彼女の生き方やビジネス理念は、多くの学生から若い社会人に感動を与えており、社長業の傍ら講演で飛びまわる。「フジサンケイ女性起業家支援プロジェクト2006」最優秀賞受賞



